Column

県立本荘高等学校(秋田)

2016.03.01

 秋田県由利本荘市にある県立本荘高校は、100年以上の歴史と毎年3人に1人以上が国公立大学に進学する学力を誇る伝統校です。勉強のみならず部活動にも力を入れているのが特徴で、全国常連のヨット部をはじめ様々な部活動で成績を残していることから、文武両道を体現したかのような学校です。
そんな本荘だからこそ、卒業生には政界、会社役員、研究員、教授、画家、シンガーソングライター、プロ野球選手、Jリーガーと幅広い分野で活躍をしています。

 そしてOBたちに負けじと頑張るのが野球部。これまで4度の甲子園に出場を果たしており、3名のプロ野球選手も輩出しています。昨年は、敗れた試合においても大半の試合で相手との得点差を2以内におさめるなど、集中力の高さが伺えます。春、夏に最高の結果を残すために、現在どのような取り組みをしているのでしょうか?

チーム基本情報を紹介!

本荘高校の渡辺 知晃君(学年:2年/内野手)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生が21人、2年生が14人です。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 校舎から徒歩3分の林の中に野球部専用のグランドがあります。

 専用グラウンドがあるのは良いですね!

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[page_break:今年のチームについて]

今年のチームについて

渡辺 知晃主将(県立本荘高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

「野球に取り組む姿勢」「元気」「内野の守備」の3つです。

Q. このオフシーズンのチームとしての目標を教えてください。

 体力・体幹・ウェイトの強化と逆方向へのバッティングの徹底です。

Q. オフシーズンの名物練習やキツい練習はありますか?

 全員で行う「スーパーサーキット」と神社の階段ダッシュです。階段は247段あります。

Q. 247段…トレーニングとはいえスゴイ段数ですね。では、そういった練習を乗り越えて、春夏はどんな目標を抱いていますか?

 甲子園での勝利です!

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 相手の投手を打ち崩すことができずに負けてしまった大会でした。

Q. 悔しい思いをしたようですが、実践を通して、理想とする勝ちパターンは見つかりましたか?

 この秋は投手は踏ん張ったものの、野手がチャンスをものにできませんでしたが、『投手陣が最少失点に抑えて、野手陣がチャンスを確実に点につなげる野球』を理想としています。

Q. 大会を通じて、チームとして得たもの、強化したい部分があれば教えてください

 どんなレベルのピッチャーからも点数を奪うことができるよう、バッティングの強化をしたいです。

Q. チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください。

 捕手として的確な指示でチームを引っ張った藤谷 和博です。彼はチーム1のホームランバッターでもあります。

Q. 続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。

 阿部 洸東海林 陸佐藤 大輔和賀 莞太の4人です。みんなチームが勝つためには活躍しなくてはいけない選手なので、投打において引っ張っていってほしいと思います。

Q. 4人も頼りになる選手がいて楽しみですね!さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?

 秋に負けた分、夏は必ず勝たなくてはいけません。妥協することなく、自分にもチームにも厳しくして絶対に勝てるチームになって見せます。

 渡辺選手、ありがとうございました!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、本荘藤谷 和博君、尾留川 崇君の副主将2人にお話を伺います!

藤谷 和博選手(県立本荘高等学校)

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

藤谷 和博(以下「藤谷」):バッター、ピッチャーとの駆け引きとそれが当たったときの嬉しさがとても好きなところです。

尾留川 崇(以下「尾留川」):やっていて楽しいところです。

Q. ではこの冬はどんな風に過ごしていますか?

藤谷:一人一人が甲子園レベルの選手になれるような冬にしています。
尾留川:自分の力を上げるための冬です。

尾留川 崇選手(県立本荘高等学校)

Q. 野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください。

藤谷:「心は熱く、頭は冷静に」です。
尾留川:「努力は必ず実る」です。

Q. この冬の努力もきっと実るでしょうね!では最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

藤谷:県内で一番といわれるキャッチャーになります!また、勝てるチームを目指して、チームを引っ張っていきます。
尾留川:打って守って走って投げられる選手になることと、甲子園での勝利です!

 藤谷君、尾留川君、ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

冨樫 真雄監督に質問!

Q. 今年のチームは、どんなテーマを持って作り上げてきたのでしょうか。

 新チーム始動時に「負けない野球 粘り強く僅差をものにする野球」を目標に掲げ、そのために次の3つのことをテーマにしました。
まず1つ目は「守備型のチーム」。守備のリズムを打撃につなげることですね。2つ目はデータ活用、無形の力を大事にした「考えて勝つ野球」。そして3つ目は「ピッチャーは3点以内、バッターは4点以上」です。
しかし秋の大会はなかなか実践できず相手のピッチャーに押さえられてしまいました。この冬はどんなピッチャーにも負けないスイングを課題にフォームの見直し、スイング力の強化をしています。

Q. バッティングについては渡辺君も強化したい点としてあげてくれていました。この冬はどういった取り組みをしているのでしょう?

 1月と2月に2回の「振り込め合宿」を設定し、振り込みを行いました。野手は1日1500スイングをノルマに行いましたが、課題を設定することで目標意識が高まり1日に3000近く振り込んだ選手もいました。冬の努力を成果へとつなげていきたいと思います。

Q. ノルマの倍!きっと春には成果として出ますね!では、最後に厳しい冬のトレーニングに励む選手に一言、お願いします!

 悔しさは自分を奮い立たせる原動力です。秋に負けた悔しさを忘れずに練習を乗り越え、夏に大きな花を咲かせましょう。「雪に耐えて梅花麗し」です。

 ぜひ大輪の花を咲かせてください!冨樫先生、本荘高校野球部のみなさん、ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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