Column

県立検見川高等学校(千葉)

2016.02.02

 千葉県千葉市美浜区、東京湾のすぐそばにある県立検見川高等学校。部活動が盛んで、運動部にはフェンシング部や山岳部といった珍しい部活もあります。
卒業生にはジェフユナイテッド市原・千葉のGK、岡本 昌弘選手がいます。

 野球部は、平成25年の秋の大会でベスト8入り。その年、千葉県高校野球連盟から第86回選抜高校野球大会の21世紀枠推薦を受けました。東日本大震災の液状化被害に見舞われた際、部員も泥出し作業に追われながら前向きに練習に取り組んだ姿勢が評価されたとのこと。
この前向きな強い姿勢は、逆転勝ちや粘り強さなど新チームにも引き継がれているよう。メンタル強化を目指し日々鍛えている検見川野球部にお話を伺いました。

チーム基本情報を紹介!

検見川高校の濱 遵洋君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生が36人、その内マネージャーは3人。2年生はマネージャー2人含めて32人います。

Q. 全部で68人ですね。練習のグラウンド環境を教えてください。

 校庭を他の部活と共用しているので、多くて週2日しか全面は使えないです。

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[page_break:今年のチームについて]

今年のチームについて

濱遵洋選手(県立検見川高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

 チームワークがあることと、様々なタイプの投手がいること。それと粘り強いところですね。

Q. 色々なタイプの投手がいるのは、相手とすると嫌ですね。このオフシーズンではチームとしてどんなことに取り組みますか?

 緊迫した場面で自信を持ってプレーできるように、精神面の強化を取り組んでいます。

Q. 精神面はここぞという時に大事ですからね。では、精神面を鍛えるためにもオフシーズンの練習でこれはキツイ…というものはありますか?

 インターバル走はやっぱりキツイですね。

Q. こればっかりは仕方ない。キツイ分だけ強くなりましょう!ではその練習を乗り越えて、春夏はどんな目標を抱いていますか?

 春はシード権の獲得。そして夏はそのシードを生かし、日本一になります!

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 1点を守ること、そして1点を取ることの難しさを感じる大会でした。一つのミスからミスが続いてしまうところが、自分たちの課題だなとも気付きました。

Q. その辺りが精神面の強化につながってくるんでしょうか?

 はい。緊迫した場面になると自分達の本来の力が出せなくなってしまうというのも感じました。強くなって、チャンスであと一本ヒットを打てるようになりたいですね。

Q. 3回戦では全国大会にも出場経験を持つ千葉経大附と対戦し、3対4と健闘しました。強さの片鱗も見せられたのではないでしょうか?

 序盤は相手のペースで試合が動いていても、終盤に一つのチャンスをいかして粘り強く戦えることを知ることができたのは良かったです。

Q. 粘れるというのは本当の強さですからね。さて、チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください!

 まずは金田 太一。テンポの良いピッチングで守備のリズムを作ってくれました。打つ方では、1年の石川 達也が2打席連続本塁打を打つなど、一振りで流れを変えてくれました。

Q. 続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。

 加藤 亘ですね。「ここぞ」という場面で必ずランナーを返してくれることに期待しています。

Q. さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?

 春・夏の大会の緊迫した場面で自信を持ってプレーできるように、この冬の辛い練習を最後までやりきります!

 濱主将、ありがとうございました!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、検見川加藤 亘君、北原 周弥君の副主将コンビにお話を伺います!

加藤亘選手(県立検見川高等学校)

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

加藤 亘(以下「加藤」):最後のアウトまで何があるか分からないところです。
北原 周弥(以下「北原」):野球をしている選手はもちろん、見ている人も熱くなれるところですね。

Q. 確かに熱くなります。春から熱い試合期待してますよ!ではこの冬はどんな風に過ごしていきたいですか?

加藤:自分自身を追い込み、春までに、今までとは全く違ったプレーができるようにしたいです。
北原:「春・夏」勝つための冬にしたいです。

北原周弥選手(県立検見川高等学校)

Q. トレーニングで自分が変わっていくのは楽しいですよね。では、野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください!

加藤:「鄙事多能(ひじたのう)」です。

Q. なにやら難しい言葉が出てきましたね…

加藤:難しいことをするより、身の回りの整理等、誰でもできる簡単なことをきちんとできることが大切ということです。

Q. 勉強になります。簡単だけど、基本的な部分をしっかり継続できる、生活がきちんと出来るというのはポイントが高いですよね。北原君はいかがですか?

北原:「精神一到」です!

Q. 潔くて良いですね!最後に『自分はここまで成長するぞ!』と、いう熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

加藤:検見川の2、3回戦のイメージを払拭し、甲子園に出場するために、この冬を乗り越えます。チームを支えられるような選手になりますよ!
北原:打撃でも守備でも頼られる存在になります。二塁送球を1.9秒以内にします!

 お2人とも頼もしい宣言、ありがとうございます!加藤君、北原君、ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

尾形 瞭平監督に質問!

Q. 今年のチーム、これまでの戦いを振り返ってどう見ますか?

 全員野球をテーマに、試合に出るスタメン9人以外にも、ベンチメンバー、応援など、部員全員に役割があることを意識させ、試合展開の流れなどを考えさせていきました。秋の大会では、苦しい場面から、逆転するなど良いこともあったのですが、まだまだ精神的に弱いので、この冬では「メンタル」をとことん強くしてもらいたいです。

Q. 選手達もメンタル強化を盛んに言っていました。意識の徹底が出来ているようですね。最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手達へ、何か一言お願いします!

「メンタル」を強く、どんなトレーニングにも負けずに、自分達をレベルアップさせて、春・夏の自分が成長した姿をイメージしながら、練習していこう!

 尾形監督、ありがとうございました!精神を鍛える冬を乗り越えた選手達はまた一つ大人になれそうですね!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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