Column

北海道知内高等学校(北海道)

2016.01.12

 北海道上磯郡知内町。この町はマコガレイやニラが特産品で、特にしりうちにらは北海道一の生産量を誇っています。そんな知内町にある知内(しりうち)高等学校は町内唯一の高校です。野球部は、1990年に春季全道大会初出場を決めると、その後着実に力をつけ、1992年の10月に秋季全道大会準優勝を成し遂げ、第65回選抜高等学校野球大会初出場を果たします。大会では初戦で浜松商に敗れましたが、おらが町の代表として大きな記憶を残しました。

 この春は全道大会出場と夏の甲子園出場を目指して、「心を一つに」をスローガンに、日々、練習に取り組む知内ナインにこの冬にかける思いを伺いました。

チーム基本情報を紹介!

知内高校の山本 恭輔君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生15人、2年生 9人の合わせて24人です!

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 室内練習場で練習しています!

今年のチームについて

下半身のドリルに取り組む選手たち(知内高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を教えてください。

 「心を一つに~チーム7本柱~」、「声を武器に」、「打ち勝つ」ということを目標に戦っています!

Q. ありがとうございます。チームの7本柱について詳しく教えてください。

 「はい」「走る」「礼儀・マナー」「道具」「全員が」「大きな声」「ありがとう」の7つのキーワードがあって、この7つを実践して、人ととして、チームとして、大きく成長したいと思っています。

Q. 精神的な強さに磨きをかけているのですね!では、このオフシーズンでのチームの目標は何ですか?

 互いに褒め合い、指摘し合い、個々の能力を高めながらチームとしてまとまり、成長していくことです!

Q. 選手同士で指摘し合い、褒め合うことでチーム内のコミュニケーションも図れてチームがまとまりますよね!では、オフシーズンの練習で、『自分たちのチームならでは』の名物練習や、これは本当にキツイというメニューがあれば教えてください。

 基本を徹底することと、タイヤ押しです。

Q. 基本に忠実にプレーすることは大切ですからね!では、この春、そして夏の目標を教えてください!

 春は全道大会出場、夏は甲子園に出場することです!

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[page_break:秋の大会を振り返って]

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 チームの未熟さや個人の能力など、課題を見つけることができた大会でした。

Q. 大会を終えて今、重点的に強化していることを教えてください!

 チームがまとまることと、肩を強くすることに重点を置いています。それから、投手力の強化と打力の向上も強化ポイントです!

Q. では、昨年のチームに比べて「ここは負けないぞ!」というところを教えてください。

 声だけでは絶対に負けていません!

Q. 高校野球は元気が一番ですからね。このチームのキーマンを教えてください。

 小原 一真と、自分です!小原は打率が高く、僕は支部予選の準決勝で、9回裏の攻撃で二死から同点タイムリーを放つことができました。

Q. 続いてチームの中で、この春にキーマンになってくれるであろう選手を教えてください。

 小原 一真工藤 拓摩です!2人には守備と打撃でチームを引っ張ってくれることに期待しています!

Q. ありがとうございます。是非注目したいと思います!では最後に、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンですが、春に向けて、どんな冬にしたいかなど、思っていることを教えてください!

 春は全道大会出場、夏甲子園に行くために選手一人一人がそれぞれの課題を克服し、また互いに叱咤激励し合い、良い声や質のいい声にこだわりながらチームとしてまとまっていけるような冬練にしたいです!

 ありがとうございました!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、松本 亮太君、滝沢 勝栄君、松崎 大夢君、能代 心太朗君、伊藤 嘉須摩君にお話を伺います!

股関節・肩甲骨の可動領域を広げるトレーニング(知内高等学校)

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

松本 亮太(以下「松本」):一度負けたらおしまいの中、その1試合に全員で勝利を目指すところです!

滝沢 勝栄(以下「滝沢」):辛い練習があるからこそ喜びや感動があるところです。

松崎 大夢(以下「松崎」):団体競技だからできる仲間との協力や、上へ上へと競い合うことができる、人生でもめったにない体験ができるところが好きな理由です。

能代 心太朗(以下「能代」):試合中何が起きるかわからないところと、努力をした分結果がついてくるところです!

伊藤 嘉須摩(以下「伊藤」):絶対に負けられないという緊張感と、スタンドとグラウンドの一体感を味わえるところが好きです!

Q. この冬はどんな冬にしていきたいですか?

松本:心も体も成長する冬にしたいです。
滝沢:励まし合い、助け合い良い冬にしたいです!

松崎:自分に「矢じるし」を向けて頑張ります!「自分の弱点はどこか?」「自分はチームにどのように必要になっているか?」「自分の日常生活はしっかりしているか?」など、相手を責める前に自分に矢じるしを向け見つめ直していきたいです。

能代:仲間とともに自分を高め合い、心身ともに成長していきたいです。
伊藤:自分から辛い練習を積極的に行い、辛い時こそ周りに声をかけて盛り上げます!また、自分の課題を見つめ直したいと思います。

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?

松本:「我武者羅」です。
滝沢:「野球はタイミング」です! 
松崎:「日常生活は野球の鏡」です。日常生活は野球につながる大事な「戦力」だと思っています。自分は決して日常生活が良いとは言えませんが、良くしようと努めています。日常生活も大切な武器として頑張りたいです!

能代:「才能は開花させるもの、センスは磨くもの」です。
伊藤:「今は向かい風、いつかは追い風」です。

Q. それでは最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします!

松本:体も心も成長して「男」になって最後の年、悔いのない年にしたいです。
滝沢:体重70キロ、そしてスイング練習をどこよりもして、どのチームよりも熱い夏を迎えたいです!

松崎:自分はメンタルが弱く、パワー、走力、守備力もそんなにありません。ですが、それを改善できる貴重な冬練習です。地味な練習が続き、嫌になるときがあるかもしれませんが、そんな時こそ自分に「矢じるし」を向け、気持ちを奮い立たせ、練習を頑張りたいです!そして今年は監督が安心して試合に出せるたくましい選手に成長します!!

能代:夏までにチームの中心選手となり、チーム、学年を胸を張って引っ張れる存在になります。 
伊藤:自分のバッティングで流れを変えられるようなバッターになります。

 ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

本間 茂裕監督に質問!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってからどんなテーマをもってチームを作り上げてきましたか?また、秋の大会の振り返りとこの冬のテーマを教えてください!

 夏のチームがオール3年生でしたので試合経験の少ない2年生と1年生での一からのスタートでした。「心を一つに」というチームスローガンのもと、「チーム7本柱」を掲げ練習、合宿、試合と活動をしてきました。
絶対的エースや強力打者はいませんが、気持ちを一つにして勝ちにいくチーム育成を進めてきました。練習試合、公式戦と苦しい試合が続きましたが、一段一段チームは成長してきました。伝統の「打ち勝つ」という攻撃力強化と並行して、秋大会までの課題である投手力、守備力の強化がこの冬の生命線です。
そのために体づくりも重要課題に位置付けています。正味100日の冬練習に我がチームはかけています。

Q. 最後に厳しい冬のトレーニングを送る選手たちへ何か一言をお願いします。

 この冬はチーム内に各委員会を設け、部員主導の練習運営を行っています。より総合力を付けていくため、やらされるのではなく自ら進んで試練に挑むため、チームとしてこの方法にチャレンジしています。
それが強さにつながると信じています。1人ひとりのパワーアップ、スキルアップ、そして人間力アップを目指します!

 チームのまとまりを大切にしている知内高校の活躍に期待です!ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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