浦和実業学園高等学校(埼玉)
埼玉県さいたま市浦和区にある浦和実業学園高等学校は、高校からの入学も可能な併設型の中高一貫校。志望する大学や就職に合わせ7つの様々なコースに分けられ、自身の目標や実力に合った学びが出来ます。
野球部はもちろん、ハンドボール部やテニス部などが県内でも強豪と知られています。今年は弓道部も関東大会出場を決めました。
卒業生にはお笑いタレントのイジリー岡田さんや、浦和という土地柄、堤 俊輔選手、広瀬 陸斗選手などプロサッカー選手ももちろんいます。
野球部の先輩には、平成国際大、JR東日本東北を経て2007年の大学・社会人ドラフトで埼玉西武ライオンズから1位指名を受け入団した平野 将光選手。読売ジャイアンツ、千葉ロッテマリーンズで活躍。会社員やコーチを経て母校城西大の監督となった小原沢 重頼氏などがいます。
この春は3回戦(試合レポート)で春日部共栄に延長戦の末、敗北。「ここぞ」という状況で自分たちの力を発揮できず悔しい思いをしました。全国有数の激戦区・埼玉で頂点を目指し続ける浦和実野球部を主将の稲葉 貫太に紹介していただきましょう!
チーム基本情報を紹介!
■ 浦和実業高校の稲葉 貫太君(学年:3年/役職:主将)にお話をうかがいました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が35人、2年生が30人、3年生が29人の合計94人です!
Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?
16時15分から19時15分までです!
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
学校内の敷地には野球部専用グラウンドはありません。そのため授業が終わったら自転車で40分かけて別の場所にあるグラウンドに向かっています。
この自転車移動も練習前のいいアップになっています!
40分とはなかなかの距離ですね!自転車は、足で走るのとは別の筋肉を鍛えられるのでいいトレーニングになりますね。
今年のチームについて
金井 修司選手(浦和実業学園高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を教えてください。
「投手層が厚く、信頼できること」です!また、「1~9番まで抜け目のない打線」もウリです。「とにかく仲が良く、学年の壁もないこと」も強みですね!
Q. チーム状態が良さそうですね!夏へ向けて、現在どんなことを課題においていますか?
技術的なことはもちろんですがチャンス、ピンチの場面など常に「ここぞ」という状況で、本来自分達が持っている力を発揮できるようなメンタル、気持ちの強さを全員が持てる様に日々練習に取り組んでいます。
秋から春にかけては、やはり冬を越えたことで一人一人の野球に対する意識が変化してきていますね。秋にはなかった「チーム一丸で一戦必勝」するチームに変貌を遂げています!
Q. チームの徹底ぶりを強く感じます!では、春季大会を振り返って収穫や課題などはありますか?
今回の春季大会での収穫は「打線の機能」が一番でした。秋の大会では貧打が原因で負けてしまったので、夏に向けて自信に繋がりました。
一方課題として浮かんできたのは「メンタルの弱さ」だと思います。チャンスの場面で受け身にならず、チームで積極的になれる様に、ここぞで力を発揮できるメンタルの強さを求めています。
Q. ライバルが多い埼玉県ですが、どのような試合展開になれば浦和実業の甲子園は近づきますか?
やはり投手陣がまとまっているので投手、守備を中心にリズムをつくり、攻撃につなげていける試合ができればベストですね!
Q. チームの理想の勝ち方が見えていて素晴らしいですね!この冬、一番成果が出たなと思う練習はありますか?
冬合宿の砂浜走ですかね。1日15キロを5日間、毎日走りました!
同時に下半身メインで筋トレにも取り組みましたので、部員全員が一回り大きくなりました!
Q. 浦和実業の冬はハードですね!部員が多い浦和実業ですが野球部で結束があるなと感じたエピソードはありますか?
冬合宿の時なのですが、夜のミーティング終了後に、部全員の仲をもっと深めたいなと思い、簡単なゲームを行いました。ゲームをしながら見ていたのですが、本当に学年の壁がなく、いい意味で仲良しで結束のあるチームに「仕上がってきた」と感じています。
横田 祥一選手(浦和実業学園高等学校)
Q. 結束は非常に大切ですね!そんな仲間とも最後の夏を迎えます。どのような気持ちで練習に取り組んでいますか?
自分達3年生は残された時間がわずかしかないので、最後の最後に後悔をしないよう毎日練習しています。
今年の春から監督さんが変わり、新しいチームとして生まれ変わりました。そのためこの代で結果を残し、次の2年生や1年生に繋げていけるようにいい伝統を残していきたいと思っているので、より一層熱が入っています!
Q. これは期待大ですね!そんなチームのキーマンを教えてください!
金井 修司(3年)、横田 祥一(3年)、清水 皓介(3年)です。
金井は現在エースとしてチームを引っ張ってくれています。一つ上の代から投げてきた経験があり、頼れる投手です。
横田は新チーム発足時からずっと4番を任されていますが、秋まではムラがありました。ですが一冬超えて成長し、県内でも上位に入るパワーの持ち主です!
清水は昨年夏、野手の中で唯一メンバー入りしていた選手です。捕手以外のポジションをそつなくこなせる器用さはすごいです!!
これは頼もしい!注目したいですね!
ここからは副主将の宮澤 蓮君と、清水 皓介君にもお話を伺います!
清水 皓介選手(浦和実業学園高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
宮澤 蓮(以下「宮澤」):チーム一丸となって試合に勝ち、全員で喜び合えることです。
清水 皓介(以下「清水」):甲子園という目標に向かって取り組んでいけるところです!
Q. 勝つことが一番嬉しいですね。一番好きな練習は何ですか?
宮澤:ゲームノックです。実践形式の練習は技術が身に付きます!
清水:打撃練習が基本的には好きなのですが、その中でもロングティーですね。
Q. では、キツイと感じる練習は何ですか?
宮澤・清水:冬合宿での砂浜走です!!!
Q. 冬合宿は本当に大変だったんですね。でも、成果も出ているようで楽しみです!では、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこでしょう?
宮澤:浦和学院高校です。この学校に勝利しなければ夏の甲子園はないと思っています。
清水:自分も浦和学院高校です。実力、実績は埼玉県ではナンバーワンなので、どれだけ自分達が通用するのか試したいです。
Q. ライバルは浦和学院ですね。ではライバルに立ち向かうためのテーマ曲、一番好きな応援歌は何ですか?
宮澤:「タイロン・ウッズ選手の応援歌」です!
清水:「ロッテのチャンステーマ」です!
Q. それでは最後に、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください!
宮澤:「信汗不乱」です!信じてきたことは裏切らないという意味があるので自分の中でモットーにしています。
清水:「強くあれ」です!昨年夏の悔しさを忘れないためにも、この言葉をモットーに練習しています。
ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■田畑 富弘部長に質問!
Q. 新チームが始まってから厳しい練習を乗り越えた選手達に、たくましさを感じました。夏に向けてどのようなチームを目指していますか?
秋は1点差、春(試合レポート)は2点差でしたが、ともに延長で敗れています。このことから投手を中心とした守りに関しては、ある程度の力はあると考えています。課題は攻撃にあると考え、好機であと一本が出るように技術的、精神的の両面を夏に向けて仕上げていきたいですね。
「ここぞ」で力を発揮できる気持ちの強さを手に入れ、夏に立ち向かってください!ありがとうございました!