八幡浜vs宇和島南
八幡浜の「大型」バッテリー、「大物」になるための課題
先発・松本 一輝(八幡浜)
今や龍谷大を背負う大エースとなった菊池 大樹(3年)にも見られた前脚で壁を作り、そこを突き破るように右腕を振る松本 一輝(2年・右投右打・八幡浜市立青石中出身)は181センチ75キロ。
3年前、菊地と共に春季愛媛県大会ベスト4進出に大きく貢献した強打の岡崎 豊幸(現:九州国際大3年)を髣髴とさせる強打の4番・宮内 拓人(2年・八幡浜市立保内中出身)は180センチ82キロ。この試合では4回表に打った瞬間それとわかる勝ち越し大会第1号ソロを放った。バッテリーのサイズは他校が羨むような迫力だ。
ただ、現時点では同時に多くの課題も抱えている。
「松本は練習試合の経験も少ないので、まだ一生懸命投げているという段階。宮内もバッティングはいいものを持っているし当てるのは巧いが、冬の間に遠くへ飛ばせるようにしたい」と語るのは中岡 隆児監督。
16安打・12失点しながらも淡々とテンポよく投げ続けた宇和島南右腕・浅野 零(2年・投手兼遊撃手・右投右打・160センチ56キロ)の立ち姿など、学ぶべき点は試合の中からでも数多くあるはず。
まずは秋の戦い、そして冬の鍛錬を通じて「大型」が「大物」になってくれることを期待したい。
(文=寺下友徳)