【ドラフト2013】 高校通算55発砲・和田恋(高知)ずっと恋してた巨人から相思相愛の2位指名!
巨人2位指名の会見に臨む高知・和田恋遊撃手(3年)
今春センバツで「主将・3番・三塁手」として高知の38年ぶりベスト4進出に大きく貢献し、5月以降は遊撃手としても研鑽を積んできた高校通算55発砲・和田恋遊撃手(3年・180センチ80キロ・右投右打・高知中出身)が巨人から2位目指名を受けた。なお、高知県内高卒選手のドラフト指名は2011年・北川倫太郎外野手(明徳義塾・浜寺ボーイズ<大阪>出身)、2012年・東京ヤクルト3位指名の田川賢吾投手(高知中央・レッドスターベースボールクラブ<大阪>出身、2012年インタビュー 第118回 高知中央高等学校 田川 賢吾 選手)に続き3年連続。高知高出身者の高卒ドラフト指名で入団した場合は1975(昭和50)年にセンバツ優勝の実績をひっさげヤクルト・ドラフト1位指名を受けた杉村繁三塁手(現:東京ヤクルト一軍打撃コーチ)以来、38年ぶり2人目となる。(*1998年に西山一宇投手がロッテよりドラフト5位指名を受けるも拒否、その後、西山投手はNTT四国を経て1992年ドラフト3位で巨人に入団)
18時24分。自クラスの教室で友人たちと待機する中で舞い降りた吉報。まもなく学校内校長室に設置された会見場に現れた和田は、「今日まで不安が大きかったが、巨人に2位指名を頂いたことでホッとしている。伝統あるチームに入れることはとても嬉しい。チームに貢献できるプレーヤーになりたい」と第一声で入団を宣言。
その後、「両親の影響で、ずっと巨人ファン。小さいころからずっと巨人には入りたいと思っていました」と、いままで人前で出せなかった『ずっと恋していた』ジャイアンツへの想いをあらわにした。
そんな和田の意義込みを横で静かに聞いていた島田達二監督。感想を求められるとTVマイクを自ら移す気遣いを示した後「右の長距離砲ということと、守備もしっかりできることを評価して頂いたと思う。プロは甘い場所ではないが、これからが彼の勝負。甘くはないが努力できる男だし頑張ってほしい」と、甲藤啓介投手(近畿大→福岡ソフトバンク<2005年大学・社会人ドラフト4巡目>→オリックス)、公文克彦投手(大阪ガス→巨人<2012年ドラフト4位>)に続く3人目の教え子に現役の励みとなる活躍を託した。
また、中村敏彦部長は「坂本勇人選手(インタビュー 第152回 読売巨人軍 坂本勇人 選手)や村田修一選手(インタビュー 第154回 読売巨人軍 村田修一 選手)のような選手になってほしい」と、和田本人も憧れる選手に加え同タイプのスラッガーもあげて期待を未来への期待を込めた。
会見後は現役選手たちの待つ体育館へと移動し、喜びを共有した和田恋。柔軟なリストで双方向へ長打を打てるスラッガーは座右の銘「継続は力なり」を武器に、相思相愛の盟主での中心選手となる道を踏みしめていく。
【高校野球ドットコム編集部】
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