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先取り!2014年ドラフト候補特集(高校生編)野手編

2013.10.27

先取り!2014年ドラフト候補特集(高校生編)野手版2013年10月27日

 2014年の高校生野手のドラフト候補を紹介しよう。今年2013年は森友哉(大阪桐蔭)(関連記事:【ドラフト2013】 森友哉(大阪桐蔭)、埼玉西武ライオンズから1位指名!)という大物がいたが、今年は2年夏まで森ほどの実績を残した選手はおらず、秋から夏までどこまでアピールできるかに尽きる。

東日本地区は甲子園でアーチを描いた高濱(横浜)、桒原(常葉菊川)が中心

 まず東日本地区から紹介していきたい。東北大会優勝を決めた八戸学院光星北條 史也(阪神)(関連記事:光星学院 強打の秘密/田村・北條を生み出した練習法(全3回)の弟・北條 裕之、東北大会決勝戦で本塁打を放った186センチの大型外野手・新井 勝徳、台湾出身の蔡 鉦宇(さい せいう)とタレント揃い。明治神宮大会では注目したいチームだ。夏の甲子園、東北大会4強の花巻東はレギュラー選手が残り、その中でもパンチ力のある太田 亮佑、フットワークが良い守備と広角に強い打球が打てる茂木 和大に注目。

高浜 祐仁(横浜)

 関東地区では横浜高浜 祐仁浅間 大基の2人に注目。高濱は長打力ならば2014年度でもトップクラスだが、足の故障で、下半身に粘りがなく、力を発揮出来ていない。直球の強さは文句なしなので、あとは緩急で攻められても動じない対応力が欲しい。浅間は守備範囲の広い守備、二盗、三盗をあっさり決める走塁は魅力的だが、まだ打撃面で本領発揮といかない。期待値が高いからからこそ、2人ともプレーに対する要求が高くなってしまうが、ぜひ関東地区でトップクラスのパフォーマンスを見せて、ドラフト上位候補に名乗り上がって欲しい。 

 千葉県からは、習志野の強打の三塁手・飯島 将輝千葉経大附の強打・中村 士朗、強肩捕手の黒田 架瑠に注目したい。

 東京都では本大会で3本塁打を放っている廣谷 真也日大三)、投手を務めるが、野手としての才能の高さが光る釘宮 光希日大三)、強肩強打の遊撃手・北 竜馬佼成学園)、183センチの大型遊撃手・村越 将太日体荏原)、東京地区を代表するスラッガー・秦 匠太朗二松学舎大附)に注目だ。埼玉では強肩強打の捕手・長野 創太川越東)も見逃せない。

 東海地区では甲子園2ホーマーの桒原 樹常葉菊川)(関連記事:インタビュー 第161回 常葉学園菊川高等学校 桒原 樹 選手)本来は投手だが、4番に座る。また、国松 歩静岡商)、北信越では2年春にセンバツ出場し、北信越地区でトップクラスの評価を受ける強打の捕手・栗原 陵矢春江工)の成長にも期待したい。

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[page_break:近畿地区屈指のスラッガー・岡本和真が筆頭に強打者が揃う西日本地区]

近畿地区屈指のスラッガー・岡本和真が筆頭に強打者が揃う西日本地区

 続いて西日本地区に入る。野手の宝庫・近畿地区では岡本 和真(智弁学園)に注目だ。現在、高校通算55本塁打。また183センチ95キロという体格の割に身軽で、守備が良いのもポイント。だからこそ遊撃手を任されているが、数少ないスラッガー候補としてぜひ上位候補に名乗り上がって欲しい選手。

岡本 和真(智弁学園)

 秋の大阪大会優勝の履正社はシュアな打撃が光る吉田 有輝、4番に座る中山 翔太は頑強な肉体から鋭い打球を飛ばす。3年ぶりの近畿大会出場のPL学園は強打の二塁手・中川 圭太が主将としてチームを引っ張る。

 選抜を逃した大阪桐蔭は俊足且つバットコントロールのよい峯本 匠、パンチ力のある香月 一也が中心。

 中国地区では頓宮 裕真(岡山理大付)は1.9秒台の強肩を見せる。打撃は確実性を磨き、常に強打を発揮したい。ポテンシャルの高い選手を輩出する島根県は184センチ84キロの大型外野手・八澤 貴洋出雲西)は今春に行われた中国大会では山岡 泰輔瀬戸内)の速球に強烈な打球を飛ばした。

 四国地区では190センチの長距離法・坂東 駿徳島商)、185センチの強打者・末包 昇大高松商)、強打者・越智 達矢丹原)と3人が中心になりそうだ。

 人材という面では九州地区に好選手が出そろう。九州国際大付からは強肩強打の捕手・清水優心(関連記事:インタビュー 第159回 九州国際大学付属高等学校 清水 優心 選手、強打の遊撃手・古澤勝吾日南学園は強打の捕手・萩原聖翔、主軸の束元貴郁がチームを引っ張る。

 鹿島の軸となる中島 準矢鹿島)、鹿児島からは長打力のあるサード・小島千聖神村学園)に注目だ。

 全国的に見ると能力の高い打者が多く、1年間でプロを意識出来るレベルに成長していけるか。ここからドラフト上位候補に上がる高校生野手が出ることを期待している。

(文=編集部 河嶋 宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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