筑紫台vs太宰府
試合シーン
筑紫台打線止まらず 6回コールドで2回戦へ
第二試合。気温もぐんぐん上がり、33度…おそらく、球場の温度はもっと高かっただろう。
試合は、初回から動きを見せる。1回裏、筑紫台は先頭の関が三塁打を放つ。続く2番欠掛のタイムリーで先制する。犠打で二塁まで進んだ欠掛は4番松浪の安打で生還する。ライトがエラーしたため、松浪は一気に三塁へ。6番角本の犠飛で1点追加。この回3点を挙げる。
2回表、太宰府は先頭の4番山﨑が二塁打で出塁するも、筑紫台の好守にも阻まれ無得点に終わる。その後も、安打は出るが得点に結びつけることができない。
筑紫台は、2回3回と抑えられるが、4回裏に先頭の8番松本が内野安打で出塁したのを足がかりに犠打で進塁。二死から2番欠掛のタイムリーで追加点を挙げる。
筑紫台打線の勢いは止まらなかった。続く3番谷川(優)の三塁打、4番松浪の本塁打で計4点を追加し、太宰府の投手を交代させる。しかし、二番手の久保山にも勢いは止められない。5番阿部に内野安打を許すと、6番角本の二塁打でさらに1点。筑紫台はこの回5点を追加し、8-0とする。
5回裏も先頭打者が出たが、その後打球が当たりアウト。この回は無得点に終わる。
6回裏。一死からライトのエラーで4番松浪が出塁。続く阿部の2球目で盗塁を阻止しようと捕手浦志が投げたボールは、レフトまで転がってしまう。またもエラーで1点。阿部は四球を選び、6番角本の安打の処理に手間取っている間に一気に三塁まで進塁する。続く7番馬場が敬遠で歩くと、打席には代打深港が送られる。深港は初球をライトへの安打にし、1点。10-0となり6回コールドが成立した。
初回から得点を挙げ、一方的になってしまったこの試合。イニング間に審判の口から出た言葉は「沈むな、沈んだ顔をするな!元気出せ!ほら、まだ終わっとらんぞ!」だった。
福岡大会134試合もあれば、ワンサイドになるものもあるだろう。しかし、どんな展開になっても最後まで球児の溌剌とした姿を見たいものである。
(文=鎌倉 彩)