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パ・リーグ守護神成績一覧 際立つ則本の安定感!

2024.05.29


則本 昴大(楽天)

プロ野球では交流戦に突入した。交流戦前までは、パ・リーグではソフトバンクが首位を独走し、セ・リーグでは首位阪神から3位巨人まで3ゲームと混戦模様となっている。交流戦が終わるころには、どんな順位の変動があるのだろうか。

チームの勝利のカギを握る守護神役に、今年から取り組んでいるのが、楽天・則本 昂大投手(八幡商出身)だ。パドレスに移籍した松井 裕樹投手(桐光学園出身)の穴を埋める役目として、開幕から14イニング連続で無失点を続けるなど、熱い投球を武器に開幕からセーブを重ねてきた。

ここまで挙げた10セーブはリーグ2位タイ。「新守護神」としては堂々の成績だろう。チームが5位と低迷していることも加味すれば、守護神・則本はチームになくてはならない存在となっている。

交流戦前までのセーブ上位6人の成績を並べてみた。

1位 11S オスナ(ソフトバンク)防御率3.00
18試合 18回6奪三振6四死球 K/BB1.00

2位 10S 則本 昂大(楽天)防御率1.13
16試合 16回13奪三振2四死球 K/BB6.50

2位 10S 田中 正義(日本ハム)防御率1.42
19試合 19回17奪三振4四死球 K/BB4.25

4位 9S アブレイユ(西武)防御率3.00
20試合 18回11奪三振5四死球 K/BB2.20

5位 7S 益田 直也(ロッテ)防御率3.97
12試合 11.1回15奪三振6四死球 K/BB2.50

5位 7S 平野 佳寿(オリックス)防御率4.22
12試合 10.2回11奪三振5四死球 K/BB2.20

則本はセーブが2位タイだが、このなかで防御率は1位。日本ハムの田中 正義投手(創価出身)とともに、勝率は10割でトップタイと、リーグトップクラスの守護神ぶりを見せつけている。

なかでも注目したのが、制球力を示す指標で、奪三振と与四球の比率であるK/BB。則本はダントツの6.50をマークしている。1点も与えられない投球が求められるなか、四球は命取りになりかねない。四球は少なく、三振は多い。抑えに求められる要素で、則本は堂々のトップに立っている。

気持ちで投げるタイプで、速球とフォークボールなどで三振が取れる。もともと、抑えタイプの投手なのではないかと思っていたが、1年目から、さすがの成績である。交流戦でチーム浮上への流れを作る意味でも、「炎のストッパー」としてセーブを重ねていくことを期待する。

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この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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