Column

B1タイプ打者編

2012.04.26

廣戸聡一の4スタンス理論

 B1タイプの選手は、あらゆる動作を無意識のうちに掌やかかと、かつその内側でバランスをとっています。また、股関節と肩を直線的に扱うパラレルタイプであり、大きなねじりがなく、その場で力強く回転するスイングが特徴です。
プロ選手でいうと坂本勇人選手、井口資仁選手などがこのタイプです。

今回も、それぞれの重要な局面ごとにポイントを整理してみましょう。

B1タイプのお手本といえるのが坂本勇人選手(読売ジャイアンツ)(イラスト:大谷 恵里子

構え

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※こちらの詳しいイメージはPCからご覧ください。

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手のひらからフィットさせるようにバットを握り、手首をしっかりとコックさせる。後ろ側の足首、股関節、そして首の付け根を地面と垂直になるように並べて構える。

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テークバック

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※こちらの詳しいイメージはPCからご覧ください。

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投手側の肩と同じ側の股関節を縮める意識でバットを引き、直線的にテークバックをする。このとき捕手側のひじが軽く開くか、若干後方(体側)へ引かれるようになる。

インパクト

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※こちらの詳しいイメージはPCからご覧ください。

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A2タイプと同じく、体幹があまり左右に動かないように体重移動をし、最短でレベル(水平)にバットを出していく。身体を伸び上げず、沈み込むようなイメージでインパクトする。

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フォロースルー

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※こちらの詳しいイメージはPCからご覧ください。

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体幹がしっかりとねじられて、体全体がセンター方向へ向くようにバットを振り切る。右打者なら右手で押しこみ、後ろ側の肩を投手に向かって押し出すようなイメージを持つ。

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B1タイプのお手本、坂本勇人選手(読売ジャイアンツ)から学べ!

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体幹を片側ずつ圧縮するように扱い、その勢いで一気に回転するのが特徴のB1タイプ。まさにその通りにバッティングを行っている、ジャイアンツの坂本勇人選手をここでは取り上げたいと思います。

構えでは体の中心に軸を置きつつ、このときすでに左側(投手側)には圧縮をかけています。比較的高い位置にグリップを上げていますが、このタイプは脇の高さまで落としてからでないと、スムーズにバットを出すことができません。テークバックでさらに圧縮を強め、スイングにいくときには瞬間的に逆側の圧縮に変わります。(左の圧縮→右の圧縮の流れ)それに合わせて体の近いところをバットが通り、足と手が一緒になって回転するようにスイングが完了します。フィニッシュでは肩の高さを越えてこないというのも特徴だといえます。

彼の強みはインコースのさばき。そもそもB1タイプはインコースに強いのですが、自分のタイプに合った動きをきちんとこなしているからだといえます。坂本選手を参考にする際には、ぜひ体幹の圧縮に目を向けてみてください。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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1 Comment

  1. 俺 

    2024-02-12 at 10:27 AM

    頑張れ!

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