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佐倉シニアの恩師が語る2017年黄金世代の選手たち。プロ入り選手以外も実力派揃い

2020.12.28

 今年、リトルシニアの強豪・佐倉シニアからは西川 僚祐選手(東海大相模)と度会 隆輝選手(横浜)の2名がプロ志望届を提出し、うち西川選手は千葉ロッテマリーンズに5位指名を受けた。2人は1年生時から注目を集める存在だったが、佐倉シニアのOBには他にも活躍した選手が多数いたことをご存じだろうか。

 この世代の選手たちが中学3年生だった2017年の佐倉シニアは、リトルシニア全国選抜大会にジャイアンツカップと2度の全国優勝、またリトルシニア日本選手権大会でも準優勝を果たすなど、まさに黄金期を作った世代だ。

 今回は、佐倉シニアの松井進監督にOB選手たちのお話を伺った。語っていただいたのは、東海大相模諸隈惟大選手、健大高崎古滝友哉選手、地元の習志野から角田 勇斗選手、小澤 拓海選手、堀井 遥斗選手、高橋 雅也選手の計6名だ。

各選手が主力として活躍した黄金世代

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習志野で活躍した角田勇斗

 健大高崎の1番打者として活躍し、明治神宮大会準優勝にも大きく貢献した古滝選手。高校生としてはトップクラスの俊足を武器とし、「健大高崎らしい選手」の一人だったが、それは佐倉シニア時代から変わらない。

「当時から足がとても速くて、真面目な性格の選手でした。健大高崎が『機動破壊』で有名だったので、自分から行きたいと言って進学を決めました。あの子なりに考えていたと思いますし、健大高崎でも持ち味を活かしてよく頑張ってくれたと思いますよ。
性格はおとなしい子でしたが、芯は強い子だったと思います。佐倉シニアに入団する時も一人で来ましたし、健大高崎に行くときも一人で県外に進学しましたから」

 また西川選手と共に、諸隈投手は東海大相模で1年生から公式戦へ出場。背番号1を背負い主戦としてチームを支えたが、そんな諸隈投手については、中学時代の意外な一面を明かした。

「諸隈は良いボールを投げていたのですが、ハートが弱くてフォアボールが続くとシュンとしてしまうところがありました。それでも東海大相模で精神的にも成長したと思います」

 また習志野では角田 勇斗選手が3番打者、小澤 拓海選手が2番打者、高橋 雅也選手は5番打者、そして堀井 遥斗選手は2番手投手ながら142キロ右腕として活躍。この代の習志野には「地元から甲子園に」と7名の選手が進学し、松井監督も「これだけ一つの学年から進学するのは珍しい」と驚きを見せる。中でも活躍を見せた4名の選手については、目を細めて中学時代を振り返る。

「角田はその年のトップバッターで、高校でも主力としてしっかり活躍してくれました。小澤は守備が上手い選手でしたが、中学時代は控えで高校で努力したのだと思います。高橋も中学時代は下位打線でしたが高校ではクリーンナップを打ち、堀井も諸隈との2枚看板で頑張ってくれましたね」

 佐倉シニアのOBには、高校2年生世代でも通算40本以上の本塁打を放っている有薗 直輝選手(千葉学芸)がおり、高校進学を控えた中学3年生にも及川 将吾選手、子安 秀弥選手といった実力派がいる。今後もOBの活躍から目が離せない。

(記事=栗崎 祐太朗

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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