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第16回 投げ始めに気をつけたいこと2011年03月15日
冬季練習中(北照高等学校)
こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。
3月に入り春季大会が開催される時期になりました。冬のトレーニングや体力強化の時期を経て、ボールを使った練習を行う時間が増えてくると思います。気候も暖かくなり、張り切って投げ始めると何だか肩や肘が痛いなと感じることはありませんか。
今回は春先によく見られる、投げ始めのときに起こりやすい痛みや気をつけたいことについてお話をしたいと思います。
皆さんは硬式ボールの重さはどのくらいか答えられますか。規定によれば141.7~148.8gの重量のものが採用されています。たった150g未満の重さですが、繰り返し投げ続けることで肩や肘に負担がかかり痛みを伴うことがあります。痛みの原因として考えられるのは大きく2つ。1つは「投げ始めのフォームに問題があること」、もう1つは投げる筋力が追いつかずに「投げすぎによる疲労によって関節や筋肉、靱帯に負担がかかること」です。
投げ始めのフォームについては、下半身を使った投球動作ではなくいわゆる「手投げ」状態になってしまうことがあります。投球動作は本来、下半身から上半身にかけて力を連動させて投げるものですが、投げる感覚を忘れてしまっているとどうしても上半身の肩や肘のしなりだけを利用して投げようとする傾向が見られます。こうなると肩や肘の関節には大きな負担がかかりやすく、いくらトレーニングを積んでいても筋力的にも追いつかずに負担をかけ、痛みを感じるということになります。
- 西村 典子さん
- ■ 生年月日:1970年12月5日
- ■ 出身地:大阪府
- 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。
一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。
現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。 - ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
・日本スポーツ整形外科学会会員 等 - 講演依頼はこちら

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