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アドゥワ誠、九鬼隆平、栗原健などドラフト候補が登場!大会6日目の見所!

2016.08.11

 大会6日目を迎えた第98回高等学校野球選手権大会。この日は2回戦4試合が行われる。この日はドラフト候補に挙がる選手が多く登場する。彼らのパフォーマンスに注目するとともに、4試合の見所をチェック!

アドゥワ誠、九鬼隆平、栗原健などドラフト候補が登場!大会6日目の見所! | 高校野球ドットコム

左:アドゥワ誠(松山聖陵)、右
九鬼隆平(秀岳館)

第1試合 クラーク記念国際(北北海道)vs聖光学院(福島)
 クラーク記念国際は、投打の主力・平沢津虎揮がキーマン。北北海道大会では5人の投手が登板しているように継投策が考えられる。打っては平津澤と4番安田 世幸(3年)が中心となって着実に点を積み重ねたい。

 そして10年連続出場の聖光学院は、エース鈴木拓人がどれだけ粘り強く試合を作ることができるか。打線の破壊力は今年も健在。センター方向へ長打が打てる鈴木駿輔、巧打堅守の瀬川航騎、抜群のバットコントロールを秘める小泉徹平、下位ながら一発長打がある鎌倉誠など長打力のある選手が揃っている。
 攻撃力のある聖光学院に対し、クラーク記念国際はどれだけ持ちこたえることができるか。打ち合いに持ち込むことができるかがカギになりそうだ。

第2試合 松山聖陵(愛媛)vs北海(南北海道)
 愛媛大会でシード校を次々と破ってきた松山聖陵。打線の中心は強肩強打の捕手・稲葉智也、強打の1番打者・大村弘稀。1年生から公式戦に出場をしている2人が勝負強さを見せていきたい。また大村は6盗塁を決めているように走れる選手で、足を絡めながら相手を追い込んでいきたいところだ。そしてナイジェリア人のハーフ・アドゥワ誠は195センチの長身から振り下ろす最速145キロのストレートと落差抜群のチェンジアップで勝負する。先制点を入れて、そしてアドゥワが守り抜く試合展開を見せていきたい。

 北海は投打の柱・北海大西健斗がキーマン。打線では南北海道大会決勝戦で本塁打を放った下方 忠嗣などクリーンナップの前に走者をためて、大西、下方が還すという戦法で点をもぎとりたい。

第3試合 尽誠学園(香川)vs作新学院(栃木)
 尽誠学園は左腕・渡邉悠の投球がカギ。角度ある直球、キレのある変化球を低めに集め、しっかりと試合を作っていきたい。打っては、決勝戦で本塁打を放った4番松井永吉が勝負強さを見せる。1点ずつ点を追加し、優位に試合運びを見せていきたい。
 対する作新学院は栃木大会で5試合二けた得点を記録したように、打線の破壊力は出場校の中でもトップクラス。さらに最速149キロ右腕・今井達也、140キロ中盤の速球を計測する入江太生と投手力も強力。その作新学院の戦法は、先手必勝。お得意の速攻劇で、試合の主導権を握っていきたいところだ。
 

第4試合 秀岳館(熊本)vs常葉菊川(静岡)
 秀岳館はチーム打率.405、31盗塁と攻撃力はハイレベル。さらに5投手を控えていて、いずれも140キロ台を超える。3年以内に日本一を狙うと掲げていたようにそれにふさわしいチームになってきた。早め早めの攻撃で、先取点を取っていきたい。またプロ注目の捕手・九鬼隆平は、走攻守すべてにおいてハイレベルなキャッチャー。ドラフト候補に相応しいプレーを見せていきたい。

 対する常葉菊川は、静岡大会8本塁打を記録している長打力がウリ。どちらかというと投手力に不安があり、序盤から大量点をもぎ取って、試合の主導権を握っていった。しかし全国舞台では簡単に点を取ることはできないが、自分のペースに持ち込むために、先攻を取るか、後攻を取るかで試合の流れは変わってきそうだ。

 強力打線・常葉菊川の中で一番の注目は静岡大会3本塁打のスラッガー・栗原健。自慢のフルスイングで、突破口を切り開く一打を見せることができるか。

(文・河嶋宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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