風邪対策(1/2)
第44回 風邪対策(1/2)2012年01月01日
新年明けましておめでとうございます。2012年、皆さんどのようにお迎えでしょうか。
本年も、球児の皆さんのお手伝いができるよう頑張ってまいりますので、当コラムをよろしくお願いいたします。
さて、冬。体調を崩してはいませんか。風邪…周りで流行っていても、選手は(もちろん、家族も)ひきたくないですよね。今月と来月は2回シリーズで風邪対策についてお話します。
「風邪」の原因
「あなたの風邪はどこから?」という某CMもあるように風邪には様々な症状があります。主症状は、咳、くしゃみ、鼻水、発熱でしょうか。
冬だけでなく、夏でも風邪をひくことはありますが…その原因の多くはウイルスによるものです。
ウイルスは現在わかっているだけでも200種類以上と言われています。そのウイルスが、体内の粘膜に付着し炎症を起こすことでこれらの症状が起きます。特に疲れがたまっている時などは抵抗力も落ちがちですので、風邪にもかかりやすくなってしまいます。
「風邪」を予防するためには
【疲労回復の働きのあるビタミンCを摂ろう】
■粘膜強化
粘膜を強化する働きのある栄養素はビタミンAです。ビタミンAはにんじんやかぼちゃ、ほうれんそう、うなぎなどに多く含まれます。ビタミンAは脂溶性のため油で調理すると吸収率が上がります。
■免疫力強化
免疫力を強化する働きのある栄養素はビタミンA、そして免疫の材料になるものはたんぱく質です。たんぱく質は、筋肉をつけるためはもちろんですが、免疫力強化のためにもしっかり摂りたいですね。
■疲労回復
疲労回復の働きのある栄養素はビタミンC…これは、夏の時期にもお話しましたね。野菜や果物に多く含まれる栄養素でした。ビタミンCは抗ストレス作用もあります。
みかん1つで1日に必要なビタミンCの1/3は摂取できます。つまり、昔から冬に言われている「こたつにみかん」は理にかなっていると言えるでしょうね。
【手洗いうがいをチームで徹底して風邪を防ごう】
「1日30品目の食品を心がける」とよく言われます。世の中にはたくさんの食品が存在しますが、それぞれに栄養素が含まれます。たくさんの食品からより多くの栄養素を摂取するようにしたいですね。
また、食事はもちろんですが、うがい手洗いでウイルスの感染を防ぐことや十分な睡眠をとって免疫力を高めること、疲労回復をすることも非常に重要になってきます。風邪をひいてからでは遅いですので「予防」できることから心がけたいですね。
「風邪」には十分注意してもらいたいですが、もしもかかってしまったら食事はどのようにしたらよいのかを来月お話したいと思います。
(文=鎌倉 彩)
■ 次回の栄養学一口コラムの公開は2012年02月01日予定です。お楽しみに!