第52回 小関 順二氏が選ぶ高校生ビック3!甲子園の投球がドラフト戦線を分けた!2016年10月12日

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【目次】
[1] 私の“高校生ビッグ3”はこの3人
[2] 甲子園を境に入れ替わった6人の調子の波

私の“高校生ビッグ3”はこの3人!

藤平 尚真(横浜)

 マスコミが当初伝えた“高校生ビッグ3”は藤平 尚真横浜)、寺島 成輝履正社)、高橋 昂也花咲徳栄)の3人だった。野球にとって「3」は基本中の基本の数字で、試合は3回ずつ前半、中盤、終盤の順に進み、スターティングメンバーは3の倍数の9人で構成され、打率、ホームラン、打点の打撃タイトルをすべて獲れば三冠王である。

 漫画家の故畑田 国男氏は3に霊的な力があるとして、「野球にとって3は霊数である」と言ったことがある。その3(“ビッグ3”)を捨て、今井 達也作新学院)を加えて“ビッグ4”と呼ぶようになったのは、マスコミのビッグ3に対するこだわりの強さと、今井の無視し切れない迫力のためである。ビッグ3の呼称は捨てたくないが、その痕跡を残しつつ今井を加えて“ビッグ4”と呼ぶ。そこに違和感がないわけがない。

 藤平はストレートが150キロを超える力のピッチング、寺島は展開によって力をセーブする大人のピッチングでスカウトの評価が甲子園大会前から高かった。高橋は埼玉大会準決勝、3ボールが一度しかない盤石のコントロールで春日部共栄戦を4安打完封に封じ込めるピッチングを見て“ビッグ3”の呼び名に誇張がないと確信した。

 そんな私が「序列が変わったのでは」と思ったのは甲子園大会が始まってからだ。

【次のページ】 甲子園を境に入れ替わった6人の調子の波

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プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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