アドゥワ 誠、全国デビュー!スポーツ界を席巻するハーフ選手の強さの秘訣とは?
アドゥワ 誠、全国デビュー!スポーツ界を席巻するハーフ選手の強さの秘訣とは?
アドゥワ 誠選手(松山聖陵)
8月7日から始まった第98回高等学校野球選手権大会。連日熱戦が繰り広げられているが、本日登場の高校の中でも注目はやはり、高校野球ドットコムでも大人気の松山聖陵・アドゥワ 誠選手(関連記事)だ。196cmの長身右腕で、エースとしてチームを初の甲子園へと導いた彼は、父がナイジェリア人、母は日本人というハーフ選手だ。
ハーフ選手といえば、神奈川横浜のスーパー1年生・万波 中正選手(関連記事)を思い浮かべる人も多いだろう。昨年は関東一のオコエ 瑠偉選手(東北楽天ゴールデンイーグルス<関連記事>)がチームと共に旋風を巻き起こしたのは記憶に新しいし、少し前で言えばダルビッシュ 有投手(テキサスレンジャーズ)も宮城東北高校時代、甲子園を沸かせた。ダルビッシュ二世と呼ばれた岡山関西のダース ローマシュ匡選手も外せないところ。
ハーフ選手達が大活躍を見せるのは、野球界だけではない。リオデジャネイロオリンピックの男子陸上代表、走るイケメン・ケンブリッジ 飛鳥選手も父がジャマイカ出身というハーフ選手だ。そして柔道90キロ級で、アメリカ人を父に持つベイカー茉秋選手が見事、金メダルを獲得!ハーフ選手が日本に金メダルをもたらしたのだ。
彼らの持つ、日本人にはなかなか見られない体付き、筋肉の質などのフィジカル面での優位さは疑いようもない。そこに日本社会で暮らすことで真面目さやきめ細かさ、体を活かす技術などがプラスされていく。まさに鬼に金棒だ。
ただ、それを生かすも殺すも自分の努力次第。それと、周囲の理解と協力も不可欠だ。どうしても色眼鏡で見られがちなハーフ選手は、人知れぬ苦労も多いだろう。だから、大活躍を見せるような選手はそこを乗り越えるメンタルの強さを体得するため、周囲を見返す練習量や努力を重ねている選手も多い。そして、そんな頑張りを見せられたら、チームの日本人選手達も奮起する。そうしてチームとの絆の強さを身に付けていき、結果、チームも強くなる。
ハーフ選手達はその見た目の迫力から助っ人的な扱いをされがちだが、決してそうではない。苦労と努力を重ねることの出来る、もしかしたら誰よりも日本人らしい選手たちなのだ。
アドゥワ 誠選手も、そんな努力人の1人。失敗を経験値に代え、学び、吸収し成長を重ねてきた。どんなピッチングを見せつけてくれるのだろうか。全国デビューの時は、すぐそこだ。
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