センバツ初勝利を誓う東海大市原望洋!自慢の守備とスピード野球で勝負!
東海大市原望洋ナイン
センバツ初勝利を誓う東海大市原望洋!自慢の守備とスピード野球で勝負!
昨秋、関東大会準優勝を果たし、7年ぶり2度目の選抜出場の東海大市原望洋。春夏通じて三度目の甲子園となるが、まだ1勝がない。選抜1勝へ向けて黙々と練習に励んでいる。昨年は島孝明(千葉ロッテ)、倉石匠己、峯尾京吾など大型選手を揃え、夏の甲子園を目指したが、千葉大会準々決勝で敗れた。
夏の悔しさを晴らすには、センバツ出場しかないと誓い、今年は守備力重視した野球と機動力を絡めた攻撃で戦うことを決めた。転機となったのは一次予選の志学館戦。この試合に敗れた東海大市原望洋ナインは試合後、「心の中で、前チームから投げている金久保優斗に頼っていたのかもしれません」と語る和田健次郎監督。そこから主将・塚越大貴が選手たちを集めて、チームミーティングを繰り返し、結束を高めてきた。
勢いに乗ったと実感できるのは、県大会2回戦の銚子商戦。序盤から打線がつながり、5回コールド勝ち。その後、準決勝の専大松戸戦までコールド勝ち。関東大会進出を決めた。
関東大会では石橋、山梨学院、前橋育英を破り、決勝進出。どの試合も接戦が多く、ハードな戦いが続いた。主将の塚越は「どこも強い相手。特に前橋育英さんは技術的のことはうちを大きく上回っているチーム。そういうチームに勝てたことは自信になりました」と語る。
決勝戦では作新学院に敗れ、「技術的なところはあまり変わらない感じがしましたが、気合やスタンドの一体感などメンタル的なモノの強さを感じました」
東海大市原望洋にとって関東大会は全国レベルの強豪校との戦い方を学んだ大会にもなった。
冬では個々のレベルアップに取り組む冬となっている。エースの金久保は、秋季大会中、調子が上がらない中での投球だったが、それでも関東大会決勝まで投げ切ったことは大きな自信になった。この冬は「センバツではこれまで同様、コントロール重視の投球であることには変わりありませんが、それでも常時140キロ中盤は出せるような投手になっていきたい」とコメント。
和田監督は選抜へ向けての意気込みとして、
「野球部は多くの方々にご支援をいただいています。その方々のためにも勝利を。まだわが校は全国での勝利がないため、全国1勝をつかみ取っていきたいと思います」と語れば、塚越も「まだ1勝できていないので、絶対に初戦突破をしたいです!」と意気込む。
今年、これまでのような大型選手を揃えたチームではない。秋から磨いてきたスピード、守備を発揮し、センバツでは上位進出を狙う。
また後日、東海大市原望洋の野球部訪問や最速147キロ右腕の金久保優斗投手のインタビューなど多くのコンテンツを配信予定!お楽しみに!
文・(河嶋 宗一)
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