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秋初戦敗退から16年夏甲子園へ 古豪・出雲の課題

2021.02.18

秋初戦敗退から16年夏甲子園へ 古豪・出雲の課題 | 高校野球ドットコム
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出雲のスタメン・ベンチ入り情報

 2016年に初めて甲子園出場を決めた出雲は創立100年を超えており、これまでにスーパー サイエンス ハイスクール、そしてスーパー グローバル ハイスクールに認定された実績がある。

 ただ今年のチームは一次予選で出雲西に敗れ、長いオフシーズンを過ごしている。そんな今年の出雲を牽引するのは、ファーストを務める右のスラッガー・吾郷竣哉主将が挙がってくる。主将としてチームをまとめるのはもちろんだが、4番打者としても打線を牽引してきた。

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 また8割を超える出塁率を誇り、勝負強い打撃や堅実的な守備を見せるセカンドの梶谷謙吾や、ここぞのバッティングが光る5番・サードの新田朋大。そして切れのある速球に加えて、多彩な変化球を持つなど気迫あふれる投球が魅力の右腕・岸龍吾が軸となった。

 この4人を中心にしつつ、ショートの藤井幹、秋は控えだった安井幹也、安藤優汰らの飛躍が今後の新戦力として期待が持たれる。

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■甲子園で校歌を歌う。そして打倒私学

 甲子園で校歌を歌う。そして打倒私学という2つの目標を掲げて冬場の練習をしている出雲。特に打倒私学という強い想いをもって選手たちに指導していると長岡部長は語る。

 「一昨年も去年も3回戦で私学に負けています。そのときに個と個、力と力で勝負しては私たちは勝てない。だったら、やるべきことを選手それぞれが徹底して、状況に応じたプレーをすることが大事だと思っています」

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■人間性を磨く

 選手たちの間でも、新チーム発足時に秋季大会4強や中国大会出場とともに、私学を倒すことを目標に掲げて練習を重ねた。

 練習を通じて投手力と守備力を磨いてきたが、並行して取り組んだのは人間性を磨くこと。「人間性の向上と技術の向上は相関している」という考えのもと、相手を思いやる気持ちを育むことも大事にしてきた。

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■2度目の甲子園へ

 しかし秋季大会では初戦で私学の出雲西に0対9という結果。吾郷主将は「序盤から大量失点を重ねてしまったことで、焦りから余計に自分たちのプレーができませんでした」と反省。私学との壁を改めて確認し、より一層のレベルアップに励む出雲

 冬場には、技術向上はもちろん、エルゴメーターといった器具等も使いつつ、校舎周りをダッシュするなどフィジカル面の強化も力を入れてきた。打倒私学、そして2度目の甲子園へ鍛錬を重ねる。

(文=田中 裕毅

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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