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新体制でスタートを切る横浜はドラフト候補集団

2020.04.01

 2018年まで3年連続甲子園出場の横浜は昨秋、準々決勝敗退直後に、前監督・部長が退任し、激震が走った。4月1日、神奈川白山を実力公立校に育て上げた村田氏が監督に就任した。コロナウイルス感染の影響で、神奈川県の開幕は不透明。少しずつ夏へ向けて平常通り活動できる状況になれば、この夏の優勝候補になることは間違いない。今回は改めて横浜高校の注目選手を紹介していきたい。

注目選手を紹介!!

新体制でスタートを切る横浜はドラフト候補集団 | 高校野球ドットコム
左から津田啓史、松本隆之介、度会 隆輝、木下幹也

まず投手は全国トップクラスの投手2人いるのが最大の強みだろう。エース・木下幹也は恵まれた体格から投げ込む140キロ中盤の速球と130キロ前後のスプリットの威力は素晴らしく、スケール感たっぷりで、柳裕也(中日)の高校時代をさらに力強くさせたタイプである。

 松本隆之介は187センチ75キロと、今年の高校生左腕ではナンバーワンのスケールの大きさがある。最速148キロ左腕・高田琢登静岡商)が注目されているが、夏の大会が実現し、昨年よりパワーアップした投球ができれば、一気に高校生ナンバーワン左腕と呼ばれる可能性は秘めている。

 また中学時代、U-15代表の金井慎之介(新2年)も140キロを超える速球があり、2年秋には世代屈指の左腕と呼ばれそうだ。

 野手のレベルも非常に高い。度会 隆輝は本塁打も打てて、さらに機敏な守備も光る高校生トップクラスの内野手。度会と二遊間を組み津田啓史も安定したスローイングと巧打が光る大型遊撃手。この2人はドラフト候補としてマークしていきたい選手。

 左のスラッガー枠では冨田 進悟(新3年)、安達大和(新2年)に注目。パワフルなスイングから繰り出される打球は凄まじいものがある。

 高い打撃技術と強肩が光る捕手・立花祥希(新2年)、強肩と守備範囲の広さが魅力の大型外野手・大手晴(新3年)、三塁・一塁では安定感のある守備を見せる鬼頭 勇気(新3年)もバットコントロールが長けた左打者だ。

 本来であれば新体制も決まり、県大会へ向かうという時期だったが…。春の地区予選は中止が決まり、県大会開催も微妙な状況。ぜひ夏の大会が予定通り開幕できるほど、感染状況が収束し、高校野球ファンをワクワクさせるチームとなって登場することを願いたい。

(文=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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