東京高専、初回に8点を失っても6回コールドで連合チームを下す



東京高専4番・廣瀬優一

 都立井草都立大泉都立田柄は、ともに練馬区にある都立校の連合チームだ(以下連合チーム)。大泉は14年前の夏に東海大菅生を破ったことがあるなど、各校それぞれに歴史があるが、新チームになると3校で11人しかおらず、野球部の部員集めの難しさを物語っている。それでもこの3校は夏も連合チームで戦っており、互いに気心が知れて、チームワークもいいという。対戦するは東京工業高等専門学校(以下東京工業高専)。5年制の高専の1、2年生で構成されたチームだ。

 1回表、東京工業高専の先発・永島 隼都の投球は荒れる。この回だけで四死球6。それに失策や連合チームの1番・熊切 蒼の二塁打などが加わり、連合チームが8点を挙げる。東京工業高専の室井 優太朗監督は、「ピッチャーはノミの心臓ですから」と、心配した立ち上がりに大量失点を喫した。

 しかし、東京工業高専は1回裏に2点を返した後、2回裏は、連合チームの先発・熊切の制球が乱れ、四球6。それに外野手を中心とした失策が重なり10点を入れ、一気に逆転した。東京工業高専は3回裏も5番・永島の二塁打などで2点、4回裏は連合チームの失策に乗じて4点を挙げ5回コールドが成立する10点差をつけた。

 それでも連合チームも粘り、敵失や捕逸などにより2点を挙げた。

 とはいえ大勢は決しており、5回裏東京工業高専は1番・西澤 輝の三塁打などで1点、6回裏も8番・橋本 晴太の二塁打に1番・西澤の中前安打で1点を入れて、20対10。両チーム合わせて30点の試合は6回コールドで終わった。

 敗れた連合チームの野村 圭(大泉)監督は、「公式戦になると、プレッシャーもあり、練習試合でできたことができませんでした」と語る。来年春以降の連合チームの構成などはまだはっきりとしたことは分からないが、それぞれが力をつけて、各校の野球部の歴史を引き継いでいってほしい。

 勝った東京工業高専は国立とあって、コロナによる制約はより強く、8月16日まで練習ができなかったという。それでも次は二松学舎大附と対戦することになる。「なかなかできない経験です。インパクトを受けるでしょうが、それを味合わせたいと思います」と室井監督は次戦に向けての抱負を語った。

(記事=大島 裕史)

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。