【春季香川大会】高松商が尽誠学園との激戦制し19年ぶり11度目春香川県王者に!
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高松商 サヨナラ打を放った4番・橋本 琉稀斗外野手(3年)
かつて宿命のライバルとして覇を競った高松商と尽誠学園とによる春季香川県大会決勝戦。5回表に尽誠学園が犠飛で先制するも、高松商が8回裏に押し出し四球で追いつく白熱の展開は春夏秋通じて決勝戦史上初となる延長タイブレークに持ち込まれた。
最終的に勝敗を分けたのは、試合を託せる選手層の差であった。特に投手陣は2番手・佐藤 晋平投手(2年)の4回無安打4奪三振無失点の好投もあり、最速141キロ右腕・末包 旬希投手(2年)を3番手として延長10回から投入できる余裕があった高松商。それに対し、尽誠学園は最速140キロ右腕・眞田 侑和(3年)のコンディション不良もあり「あの展開なら交代できない」(西村 太監督)と先発した2年生右腕・西條 蓮を続投させざるをえなかった。
結局、尽誠学園は10回表に再び犠飛で1点を勝ち越すも、最後は延長10回裏二死三塁から「反応で打った」と高松商の4番・橋本 琉稀斗外野手(3年)のサヨナラ打で力尽きることに。西條を筆頭に「経験」という部分では大きな収穫を得た尽誠学園だが、これから迎える春季四国大会、香川県高野連招待試合では8年ぶり12回目の夏甲子園を勝ち抜く上での根拠作りが求められる。
対する高松商は浅野 翔吾(巨人)の3年時に背中を追って入学した3年生たちが中心となり、実に19年ぶりとなる11度目の春香川県大会優勝を達成。主将の石井 大登内野手(3年)が「準々決勝前にあった2週間のインターバルを使って、ミスをなくしていくことで、チームが同じ方向を向くことを意識できた。春は試合ごとに成長できた」と振り返ったように、夏の甲子園ベスト8へ駆け上がった2年前と同じ成長曲線をたどりはじめたのは実に心強い材料である。
今後は23度目の夏甲子園に向け、第1シードスタートとなった夏の香川大会へ周囲の期待も高まることは間違いないだろうが、それも2年前に先輩たちがたどった道である。
この結果を受け、高松商、尽誠学園、英明、志度の順で決まった夏の香川県大会シード4校は、香川県高野連招待試合にて8日の9時半から高松商、英明が、9日(日)には尽誠学園、志度の順で昨夏の甲子園Vの慶應義塾(神奈川)と対戦することも正式決定。7月10日開幕の夏へ向け、香川県の高校野球はクライマックスに入っていく。