早川 隆久選手 (木更津総合)

早川 隆久

球歴:木更津総合

都道府県:千葉

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:178.0 cm

体重:68.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年10月31日)  だがこのままではいけないとエースの早川がギアを入れる。早川は県大会中、ランナーがいない時から7割~8割の力で投げて、ピンチの時に全快のストレートで打ち取る投球スタイルで手玉に取っていた。それができるのも、夏のトレーニングが影響している。夏が終わって、早川は、上半身のウエイトトレーニングを始めた。投手がアウトマッスルを鍛えるのは勇気がいるが、よりストレートをレベルアップするには筋力トレーニングで、パワーアップしなければならないと実感していた。    ただアウトマッスルを鍛えるだけではなく、インナーマッスルを鍛えるなど、バランス良く体を鍛え上げてきた。そして栄養面でも気を遣い、練習前にはできるだけ炭水化物を摂ってエネルギーを蓄え、練習後にはたんぱく質、またビタミン摂取にも気を遣うなど、体を大きくすることにこだわってきた。  その結果、ストレートもコンスタントに140キロ前後までレベルアップ。1年の時からキレの良さが際立ったが、今は球威が出てきて、ボールが前に飛びにくいものになってきた。この日も最速140キロを計測するなど、力強さが目立ったが、力8分でも抑えられる投手というのは人並み以上のスピードボールを投げられる投手にできるもの。スピードが遅い投手が中途半端に力八分で投げても、合わせられるだけ。早川は7割~8割でも130キロ中盤を計測し、さらに変化球の切れも良いので、しっかりと試合が作れるのだ。投手として余裕が出たといっていいだろう。  しかし桐光学園打線にはそれが通用しなかった。またこの日は変化球が思うように切れず、意図通りに投げられない。最近はストレートの調子が素晴らしかったということもあり、全快のストレートで勝負していった。そのストレートに桐光学園打線は前に飛ばすことも少なくなっていた。  そして7回裏、木更津総合は、一死二、三塁から9番井上瑞樹(2年)の逆転適時打で2対1とすると、早川は走者を出しながらも、8回表には4番中川を狙い通りの高めのつり球で空振り三振を奪い、最後はなかなか投げなかったスライダーだったがリードする捕手・大澤翔のサインを信じて、スライダーで投手ゴロに打ち取り、1失点完投勝利を挙げた。次の試合へ向けて早川は「次は甲子園を経験している花咲徳栄ですし、また相手の高橋昂也投手は、本当に良い投手。でも同じ左投手なので負けない気持ちはある」と闘志を燃やしていた。  技術的にも、肉体的にも、精神的にも大きくなっている早川隆久。関東屈指の左腕同士の対決は大きく盛り上がりそうだ。
更新日時:2015.11.01

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