平沢 大河選手 (仙台育英)

平沢 大河

球歴:仙台育英

都道府県:宮城

ポジション:遊擊手

投打:右 / 左

身長:176.0 cm

体重:75.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年8月19日)  この攻撃の中で注目したのは平沢大河だ。  リリーフの左腕・上條哲聖は初球から4球目まですべて低目に変化球を集めたが、スピード帯はいずれも110キロ台。上條にしたら意表を突いたつもりだったかもしれないが、続き球4球はドラフト上位候補に挙げられる平沢には通用しない。4球目の甘く高めに入ってきた118キロのスライダーを振り抜くと、打球は「AQUARIUS」の看板がかかった右中間スタンドの上に張られたネット上に落ちた。  今大会で放った安打は4本で、そのうち3本はホームラン。この安定感のなさはほめられないが、ヘッドスピードの速さや大きいフォロースルーなど、1本1本のホームランに華がある。打った球種は1、2本目がストレートで、3本目はスライダーと偏っていないのもいい。  平沢に注文をつけたいのが走塁だ。脚力は打者走者の各塁到達タイムで判断したい。1回戦の明豊試合レポート)、第3打席で二塁打を打ったときの二塁到達8.03秒でわかるように足は速い。しかし準々決勝の秋田商戦(試合レポート)から走らなくなる。  秋田商戦の第3打席では二塁ゴロ(一塁走者が二塁封殺)で6.48秒、この早実戦では第1打席の一塁ゴロで6.18秒という具合だ。この走らなさは平沢だけではない。8番谷津航大は第1打席の遊撃ゴロ(一塁走者が二塁封殺)で一塁ベースまで走らず、佐藤世は二塁走者だった3回表、1番佐藤将太のレフト越えの二塁打で生還できなかった。  全力疾走は選手の能力の指標であるとともに、精神面の充実度(やる気)を計る指標でもある。その面で今の仙台育英には一抹の不安がある。ちなみに、決勝で激突する東海大相模は準決勝の関東一戦(試合レポート)で、全力疾走の基準「一塁到達4.3秒未満~」を5人(7回)がクリアしている。仙台育英の1人2回とはかなり差がある。ここを修正してほしい。
更新日時:2015.08.20

短評

観戦レポートより抜粋(2015年8月9日) 選手で注目したのは平沢である。シートノックのときからフィールディング、スローイングの動きが別次元だった。宮城大会で絶不調を極めた打撃は1回に右中間スタンドにぶち込んでいるように復活モードに入ったと思っていいだろう。振りの強さとしなやかさ、振り出しのコンパクトさに対して打ち終わったあとのフォロースルーの大きさなど、すべての面で魅了された。ドラフト上位候補の評価は不動になったとみていいだろう。  宮城大会のときの不調の名残は守備面に見えた。3回裏、明豊の8、9番打者のゴロを下がって捕球体勢に入り、堂田 弘平のゴロはスローイングエラーした。試合後にコーチの方に聞くと、「宮城大会は人工芝の球場で行われるので、強い打球に対して下がって処理するクセがついたのだろう」と話してくれた。不満はこの2つのプレーだけである。  走塁は4回表の二塁打のときの二塁到達が8.03秒と俊足の部類。この一打は詰まり気味の右前打と言っていい。平沢は外野手の深い守備位置を見て、途中からエンジンを全開にして二塁を狙いにいく。まるでオコエ瑠偉が東東京大会決勝で見せてセンター前二塁打のように。勝手な想像だが、話題になったこのオコエのプレーに刺激された走塁だろう。走攻守が高いレベルで3拍子揃った平沢からますます目が離せなくなった。
更新日時:2015.08.11

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