原 嵩選手 (専大松戸)

原 嵩

球歴:専大松戸

都道府県:千葉

ポジション:投手, 右翼手

投打:右 / 右

身長:185.0 cm

体重:78.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年7月24日)  今日の専大松戸の原 嵩の立ち上がりを見ると、それほど調子が良くないように思えた。球速は常時135キロ~140キロで、変化球もスライダー、カーブがやや抜け気味である。だが、イニングを追うごとに角度の良いストレートが決まり、そしてスライダー、カーブもコントロール良く決まる。  マウンド上の原の様子を見るとだいぶ落ち着いて投げているように感じる。  失点した4回以降、無失点に抑え、そして9回表、一死から檜村 篤史に打席が回った。原はこれまで檜村に対し、全力投球をしており、140キロを超えたのは檜村の時。原は、140キロ、141キロと押していき、最後は143キロのストレートで空振り三振に切っており、二死。ここは本気を出す場面だろうというところで、しっかりとマックスのストレートを投げるのだから素晴らしい。  最後はライトへ飛球。これをライトの伊藤がスライディングキャッチで試合終了。  2年連続で決勝進出を決めた。昨年の戦いぶりを振り返ると、決勝までペース配分を意識して戦っている。というのは、エースの原嵩を酷使をせずに投げることができていること。この試合、原は初めて9回完投勝利。それも9回に最速143キロを計測するように、与力が感じられる。去年は投打ともに高いパフォーマンスを示しながらも、何か息切れした感があった専大松戸。満身創痍で、決勝戦をピークに持っていけなかったことが課題として残っていたが、今日の戦いぶりを見て甲子園まで完走できる準備ができているように感じた。また中1日空くのも、専大松戸にとってプラスである。
更新日時:2015.07.25

短評

観戦レポートより抜粋(2015年7月21日)  原 嵩だが、昨秋と比べると格段に良くなった。昨秋は投球フォーム改造中で、コントロールも不安定だった。しかし半年間を経て、テイクバックまでの流れがスムーズになり、意図通りにボールを投げられるようになっている。また左足をゆったりと上げて、間合いを取るようになり、タイミングを外そうとする意識は1年生と比べるとかなり高まった。  球速は、常時135キロ~140キロと突出したスピードではないが、コントロールが安定している。合間を見て、スライダー、カーブ、フォークを投げ分け、我孫子東打線を封じこむ。  どちらかというと投手しての原は荒削りだったが、だいぶ投手らしい投球を見せるようになっている。コーナーに投げ分けたり、変化球が弱い打者と見れば、変化球中心に攻めたり、押していきたいところではしっかりとストレートで押したり、投球に意図が感じられるのは去年からの大きな成長である。  この日の原は余力十分の投球であった。3回に最速144キロを出すが、その後は、135キロ~140キロのストレートと変化球のコンビネーションで投球を構成し、我孫子東打線を翻弄。そして最後はギアを入れる。ストレートのスピードが常時140キロを超え、最速145キロを計測。三者連続三振で試合を締め、原が7回10奪三振完封勝利。専大松戸がベスト8進出を決めた。最後まで我孫子東打線を相手にさせなかった。  原は先輩の上沢 直之 を比較されることが多い。フォームの美しさ、伸びのある直球という点では上沢が上回っているが、だが上沢はコントロールが不安定になることが多く、そのため粘られると球数が多くなり、いわゆる燃費が悪い投手であった。今でも中々イニングを投げぬけないことを課題にしているが、高校時代はもっと球数が多く、今はだいぶ角が取れてきた方である。  一方、原は、先ほど説明したように意図通りの投球ができるということは球数を少なく収められること。上沢が球数が少なく収まるときはストレートの走りが良く、それ一本で抑えられるとき。原はストレート、変化球ともにストライクが取れて、7割~8割ぐらいでも、140キロ前後の速球を投げることができるのだから、優位に投球を組み立てることができるのだ。この点は上沢より優れている点といえるだろう。  先発としてこれほどの投球を見せたのは予想以上であった。この3年間、投手として大きく成長したと感じさせる試合であった。また打っても2安打。この男が最後まで投打で躍動すれば、初の甲子園は見えてくる。
更新日時:2015.07.21

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