試合レポート

九州国際大付vs北九州高専

2011.09.05

九州国際大付vs北九州高専 | 高校野球ドットコム

九州国際大付・龍の勝ち越しホームイン

優勝候補、薄氷の一回戦突破

 数年来、県下有数の打線を形成し続ける九州国際大付三好 匠高城 俊人の強力バッテリーが抜けても、レギュラー組が5人も残り、新チームもその地位はゆるぎない。注目の新チーム初の公式戦は、以下のスタメンでのぞんだ。

6 石迫
4 平原
2 龍
5 渡辺①
3 花田
7 時吉
9 吉川
1 野木①
8 林
(① =1年生)

主将・捕手は、右翼手だった龍 幸之介がつとめる。4番には、大型1年スラッガーの渡辺がすわり、先発も同じく、1年右腕・背番号20の野木だった。

期待のマウンドだった1年右腕は、2回、北九州高専の先頭打者・5番織田に左前に運ばれる。送りバントの後、7番熊谷の右前安打で、先制点を許す。8番櫻木にも安打でつながれ、降板となった。ノビのあるストレートを投じていただけに残念な結果となったが、1年右腕の次回の登板は、楽しみにしたい。

九州国際大付投手陣は、その後、西岡-大江のリレーで、7回1/3を2安打に封じ込んだ。なかでも、旧チームから左腕エースだった大江 遥が、ストレートと変化球のコンビネーションよく、5回7奪三振。落ち着いたマウンドさばきで、リズムを作った。

北九州高専の先発・背番号11の野川も、強力打線を牛耳った。2回に時吉の痛烈な三塁線2塁打を足がかりに同点とされたが、その後は、球の出所がみづらい変則的な右サイドから投じる、ストレートと落ちる球に緩急をつけ、打ち気にはやる打線のタイミングを外した。投手戦を演じたが、8回、龍に四球後、送りバントと花田 駿の安打で三進を許し、痛恨の暴投で勝ち越しされ、惜しい試合結果となった。

一方、九州国際大付は、選手権に出場したために、北九州市内高校野球新人大会という公式戦を戦わずして、今大会から始動。かたさが感じられた試合となるも、大江が救った形となった。次戦以降は、打線の爆発に期待したい。

(文=トマス

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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