九州国際大付vs北九州高専
九州国際大付・龍の勝ち越しホームイン
主将・捕手は、右翼手だった龍 幸之介がつとめる。4番には、大型1年スラッガーの渡辺がすわり、先発も同じく、1年右腕・背番号20の野木だった。
期待のマウンドだった1年右腕は、2回、北九州高専の先頭打者・5番織田に左前に運ばれる。送りバントの後、7番熊谷の右前安打で、先制点を許す。8番櫻木にも安打でつながれ、降板となった。ノビのあるストレートを投じていただけに残念な結果となったが、1年右腕の次回の登板は、楽しみにしたい。
九州国際大付投手陣は、その後、西岡-大江のリレーで、7回1/3を2安打に封じ込んだ。なかでも、旧チームから左腕エースだった大江 遥が、ストレートと変化球のコンビネーションよく、5回7奪三振。落ち着いたマウンドさばきで、リズムを作った。
北九州高専の先発・背番号11の野川も、強力打線を牛耳った。2回に時吉の痛烈な三塁線2塁打を足がかりに同点とされたが、その後は、球の出所がみづらい変則的な右サイドから投じる、ストレートと落ちる球に緩急をつけ、打ち気にはやる打線のタイミングを外した。投手戦を演じたが、8回、龍に四球後、送りバントと花田 駿の安打で三進を許し、痛恨の暴投で勝ち越しされ、惜しい試合結果となった。
一方、九州国際大付は、選手権に出場したために、北九州市内高校野球新人大会という公式戦を戦わずして、今大会から始動。かたさが感じられた試合となるも、大江が救った形となった。次戦以降は、打線の爆発に期待したい。
(文=トマス)