森下暢仁(大分商出身)と投げ合った吉田大喜(大冠出身)先発の一角を担う投手になれるか
吉田大喜(大冠出身)
19日、学生野球の聖地とも称される神宮球場で、東京ヤクルト・吉田大喜(大冠出身)と広島東洋カープ・森下暢仁(大分商出身)の投げ合いが実現。勝敗はどちらにもつかなかったが、大卒ルーキー同士の投げ合いに注目は集まった。
森下は既に新人王候補にも名を連ねるだけの結果を残しており、ドラフト1位の実力を存分に発揮している。そんな森下と投げ合った吉田の今シーズンの成績は以下の通りだ。
10試合登板 48.2回、打者220人、被安打56、奪三振39、与四死球25、失点26、自責点26
防御率4.81、奪三振率7.21
ファームでも登板している吉田は2勝を挙げており、2軍では実績を残している。そんな吉田の特徴は角度の付けたボールではないだろうか。
セットポジションから始動していき、左腕でしっかり目標を定めながら重心移動。右腕は下ろしたまま状態から着地するタイミングで一気に引き上げて振り下ろす。伸びのあるストレートは大冠時代から光っており、高い評価を受けていた。それはこのフォームだからこそ、キッチリとスピンをかけられた、伸びのあるボールになっていると考えられる。
ここまでは1勝4敗と即戦力として期待されながらも、負けが先行している状態。それでも投げ込むボールは高いクオリティーで、潜在能力はやはり高い。ヤクルトといえばドラフト1位・奥川恭伸(星稜出身)に注目が集まりがちだが、ともに将来のローテーション候補であろう吉田の投球もしっかりと追いかけていきたいところだ。