試合レポート

堀越vs巣鴨

2018.07.16

堀越が22得点の大勝!5回コールドで4回戦進出!

 初戦となった2回戦の都立両国戦では、12対0と大差での勝利を収めた堀越。この試合でも打線が力を発揮し、大きく点差をつける展開となった。

 1回表、堀越巣鴨の先発・難波慶一朗の制球が定まらないところをつけ込み満塁のチャンスを作ると、5番・小柳海人がライト前タイムリーを放って先制点を挙げる。さらにその後、4つの押し出し四球などで5点を追加した堀越は、初回だけで何と6得点。いきなり試合の主導権を握ることに成功した。

 堀越の猛攻はその後も止まらない。2回にも、6番・根津隆斗のセンター前タイムリーなどで6点を追加すると、4回には3番・北田健太、4番・渡邊拳斗、5番・小柳海斗の三者連続タイムリーなどで5点を追加する。5回には、1番・佐藤航がトドメの3ランホームランをレフトスタンドへ放り込み、最終的に奪った得点は何と22点。
 投げても先発の石川嘉也が、3回を2安打1失点とまずまずの投球で試合を作り、巣鴨打線に仕事をさせなかった。

 また、5回からはエース・宮野結希が登板し、1回をパーフェクトに抑える好投を見せた。
 宮野は185センチの長身から角度あるストレートを投げ込む大型右腕だ。リリースポイントが高く、上から下への角度をしっかりと作れているのだが、無理して角度を作っているのではなく、スムーズに腕を振れているところが彼の大きな魅力となっている。ここから体に力が付いていき、変化球の精度も上がってくれば、上のステージで名を鳴らすこともできるはずだ。この試合以降の投球にも注目していきたい。

 結局試合は、22対1という大差で堀越が勝利し、4回戦への進出を決めた。
 敗れた巣鴨は、投手陣が最後まで調子を上げることができずに、与えた16個の四死球が重くのしかかる形となった。打線も得点を奪った初回以降は沈黙し、5回コールドでの敗退となった。

 勝った堀越は、19日(木)に[stadium]神宮第二球場[/stadium]で都立板橋と対戦する。堀越は、ここ2年間は4回戦で敗退しており、上位に絡むことができていない。まずは4回戦の壁を突破し、東東京の台風の目となることを期待したい。

(レポート=栗崎祐太朗

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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