試合レポート

延岡学園vs日南学園

2013.07.20

延岡学園が先輩達のリベンジをひとつ果たす

 延岡学園が準決勝でも投打がかみあい、日南学園を寄せつけなかった。
 4番岩重・5番濱田・6番野崎・8番柳瀬・9番横瀬がチャンスで確実に適時打を放ち5得点。
 投げては、背番号「1」の左腕横瀬が、1対0とリードされた1回二死二、三塁のピンチから登板。強打を誇る日南学園打線を9回まで3安打1失点8奪三振のベストピッチングをみせた。
 2年ぶり7回目の甲子園出場を狙う第2シード日南学園と、3年ぶり7回目の甲子園出場を狙う第3シード延岡学園の準決勝は、5対2で延岡学園が快勝した。

 宮崎を代表する強豪校同士は、2011年夏の決勝で顔を合わせていた。
 2011年夏は、4対3で日南学園が勝利し甲子園出場を果たした。
 この夏、延岡学園の主将を務めたのは、2年時(2010年夏)に甲子園で主力選手として大活躍をした濱田晃成(現東京ガス)。彼を含めた延岡学園ナインの甲子園での活躍を見て、憧れて、入学してきた選手たちが今大会で最後の夏を迎えている。その中に、濱田晃成の弟、不動の5番レフト濱田晋太郎がいる。
 濱田晋太郎は、今日の試合で死球・安打・四球・中前適時打の2打数2安打1打点で勝利に貢献した。
 今日の勝利で、兄が最後の夏に破れた相手に勝つことができた。
 あと一つ叶えたいのが、兄が果たせなかった3年夏の県大会優勝・甲子園出場。濱田晋太郎を含む全3年生が尊敬する先輩達を越える日が明日やってくるのか。

 決勝は、聖心ウルスラ学園の左腕エース浜渦を攻略できるかがカギとなりそうだが、これまでの戦い同様、逆方向へ鋭い打球を放って早い回に得点を重ね、逃げ切りたいところだ。そして、決勝戦でも、若き勝負師重本浩司監督の勝利に導く継投策・秘策がどこで飛び出すかが見物だ。

(文=三角 竜之)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ優勝の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?