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故・木内幸男氏がNPBに送り出した常総学院OBたち

2020.11.28

故・木内幸男氏がNPBに送り出した常総学院OBたち | 高校野球ドットコム
横浜DeNAの二軍監督に就任した仁志敏久氏も常総学院OB

 11月24日、取手二高、常総学院高を率いて3度に渡り、甲子園を制覇した名将木内幸男監督が亡くなった。全国各地にいる監督仲間、教え子たちから多くの追悼コメントが寄せられている。

 教え子の一人である仁志 敏久氏は入院前日に会いに行ったことを明かし、自身が来シーズンからDeNAの二軍監督に就任することを報告したという。

 仁志氏は木内監督が率いた常総学院高出身だが、同校のOBにはその他にどのような選手がいたのだろうか。少し振り返ってみたい。

 同校から初めてNPB入りを果たしたのが島田 直也(日本ハム)だった。仁志氏の2学年先輩でもある島田はドラフト外で日本ハムに入団し、大洋、ヤクルト、近鉄と渡り歩き419試合に登板。1997年には最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得している。今年7月には同校の監督に就任した。

 プロ入りは島田がもっとも早かったが、ドラフト指名を初めて勝ち取ったのは現在日本ハムでコーチを務める金子 誠である。1993年ドラフト3位で指名を受け、同校から直接プロ入りを果たしている。プロ入り3年目の1996年には新人王(パ)を受賞し、2014年の現役引退までに1627安打を放った。

 その2年後となる1995年には、仁志氏が早稲田大、日本生命を経て巨人に入団。金子と同じ1998年に新人王(セ)を受賞。その後、横浜、アメリカ独立リーグでもプレーし、2010年に現役を引退している。

 2000年代に入ってからは坂 克彦(近鉄他)や横川 史学(楽天他)、大崎 雄太朗(西武)などがNPB入りを果たしているが、それまでの3人と比べると実績面では見劣りする。

 現役選手を見ると、2013年ドラフト2位で楽天に入団した内田 靖人が、2018年に58試合の出場で12本塁打と開花の兆しを感じさせたが、レギュラーを掴むことはできず。今シーズンはその年以来2年ぶりとなる一発を放つなど、38試合で5本塁打と復調の気配を見せた。来シーズンは再び一軍定着からレギュラー争いに挑むことになる。

 中央大、ホンダ鈴鹿を経て2016年ドラフト7位でオリックスへと入団した飯田大祐は、4年間で12試合の出場にとどまり、このシーズンオフに戦力外通告を受けた。

 宇草 孔基(広島)と菊田 拡和(巨人)は今シーズンがルーキーイヤーということもあり、これからの活躍に期待といったところだろうか。

 近年は活躍者が少ない常総学院高のOBだが、来シーズンはNPBの世界で結果を残すことができるだろうか。

常総学院高OBのNPBプレーヤー>

島田 直也常総学院高→1987年日本ハム)※ドラフト外
金子 誠常総学院高→1993年日本ハム3位)
仁志 敏久常総学院高→早稲田大→日本生命→1995年巨人2位)
坂 克彦常総学院高→2003年近鉄4巡)
横川 史学常総学院高→青山学院大→2006年大社・楽天4巡)
大崎 雄太朗常総学院高→青山学院大→2006年大社・西武6巡)
清原 大貴常総学院高→2007年高校生・阪神4巡)
小池 翔大常総学院高→青山学院大→2010年ロッテ4位)
内田 靖人常総学院高→2013年楽天2位)
飯田 大祐常総学院高→中央大→ホンダ鈴鹿→2016年オリックス7位)
宇草 孔基常総学院高→法政大→2019年広島2位)
菊田 拡和常総学院高→2019年巨人3位)

(記事:勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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