四国地区大学野球連盟 春季リーグ戦の中止を決定
149 キロ右腕・水上 由伸(四国学院大4年)
5月16日(土)・四国地区大学野球連盟は当初の4月3日(金)の開幕予定から延期となっていた「令和2年度春季四国地区大学野球リーグ」について、書面会議による臨時理事会での賛成多数を経て中止することを発表した。
そのプレスリリースで同連盟・妹尾 克敏会長は「5月12日(火)に全日本大学野球連盟が第69回全日本大学野球選手権大会の中止を決定したことや、依然多くの大学が課外活動を再開することができておらず、近々再開できたとしても、選手の怪我を防止するには一定以上の練習期間が必要であり、現状ではその練習期間の確保は困難であると思われ、最終学年の選手の気持ちを考えると中止決定は断腸の思いではありますが、選手や関係者の安全と健康を最優先に考えた」と経緯を説明。
事実、一部リーグだけをあげても愛媛大は6月10日(水)まで部活動中止。高知大に至っては9月30日(水)までの登校禁止が決まっており、仮に4月30日(木)に開催中止が決まっていた四国インカレの日程<7月3日(金)~5日(日)予定>を春季リーグ戦に充当したとしても選手の健康面を担保するリーグ開催は不可能な現実の中、リーグにとっても苦渋の決断となった。
なお、今後連盟は新型コロナウイルス感染拡大防止に努め、大学の状況を注視しながら秋季リーグ戦の開幕準備を進めつつ、代替大会開催への条件が整うようであれば改めて開催を協議する構え。2年春に首位打者を獲得するなど打撃面でも秀でた才能を有する昨秋最多勝・最優秀防御率賞受賞の最速149キロ右腕・水上 由伸(四国学院大4年・帝京三)など、隠れた注目選手を多数有する四国地区大学野球リーグが秋に躍動の時を迎えることを、今は切に願いたい。
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