試合レポート

作新学院vs帝京第五

2017.03.23

見事に決まった二の矢

作新学院vs帝京第五 | 高校野球ドットコム

作新学院vs帝京第五

 夏春連覇を目指す作新学院の初戦。

 初回に1番・鈴木 萌斗(3年)がヒットで出塁。だが2番・添田 真聖(3年)はセカンドライナーでダブルプレーに倒れる。それでも3番・池澤 快斗(3年)の四球をきっかけに3連続長短打で一挙3点。“一の矢”は失敗に終わったが、“二の矢”が見事に決まり試合を優位に進めた。

 一方、帝京第五小林 昭則監督は、「あの四球が」と二死から走者を与えてしまったことを悔やむ。結局、「自分達の戦い方がまるっきりできませんでした」と甲子園初采配が完敗に終わり、肩を落とした。

 作新学院のエース・大関 秀太郎(3年)は7回まで投げて5安打無失点。このピッチングを引き出したのが、キャッチャーの加藤 翼(3年)だ。特に見事だったのは2回裏一死一、三塁のピンチで相手のスクイズを失敗させて三塁走者をアウトにした場面。「スクイズの可能性はあると思っていた。三塁走者が走ったのは見えました」と話す加藤は、相手の右打者・堀内 大暉(3年)の内角への球を冷静に対応。スクイズを空振りさせ、三本間に挟まれた三塁走者の篠崎 康(3年)を刺した。事前に100%スクイズを見破って外したわけではないが、想定して内角に投じた配球も上手かった。

作新学院vs帝京第五 | 高校野球ドットコム
オススメ!
第89回選抜高等学校野球大会特設サイト

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】出水工が延長に及ぶ激戦を制して、サヨナラ勝ち

2024.05.28

春の福岡地区を制した沖学園(福岡)、勝利のカギは異例の「決勝直前沖縄合宿」だった

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】川内商工が2試合連続逆転サヨナラ勝ち!雨のため2試合が継続試合

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】樟南vs鹿児島商 かつて「御三家対決」は、樟南が逆転勝利!

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】鹿児島実が大島に完封勝利

2024.05.22

【春季関東大会】センバツVの両エース打ちで勝利に貢献!逆転タイムリー放った池田翔吾(常総学院)は指揮官も絶賛の打棒の持ち主!

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商