試合レポート

松山聖陵vs尽誠学園・伊東商

2019.03.18

松山聖陵、刺激与えあい大分との「甲子園初勝利」対決へ!

松山聖陵vs尽誠学園・伊東商 | 高校野球ドットコム
尽誠学園戦で1番中堅手に入り4打数3安打3打点の松山聖陵・市川 尚樹(3年)

【熱戦の模様をギャラリーでチェック!】

 3月8日から嘉手納(〇3-2)、沖縄尚学(●9-10)、宜野湾(〇15-2)、浦添商(〇5-3)、那覇商(〇14-0)、美来工科(〇17-3)、沖縄水産(〇2-1、〇10-0)の順で対戦した沖縄遠征を7勝1敗で終え、3月16日(土)は高知キャンプ中の慶應義塾(神奈川)相手に1勝1敗(●6-7・〇6-4)と互角の戦いを演じた松山聖陵。3月17日(日)は学校出発後、香川県善通寺市の[stadium]尽誠学園球場[/stadium]で伊東商(静岡)・尽誠学園との変則ダブルヘッダーを戦った。

 この日は18日(月)にも岡山学芸館(岡山県内開催)とのダブルヘッダーを控えているため、主力選手が出場した尽誠学園戦においては沖縄遠征中に最速141キロをマークした平安山 陽(2年・右投右打・176センチ72キロ・名護市立大宮中<沖縄>出身)はじめ数人が欠場。それでも各人は甲子園での躍動を期し、尽誠学園を終始圧倒し続けた。

 特に輝きを示したのは1番・中堅手でフル出場した市川 尚樹(3年・右投左打・172センチ60キロ・松山市立高浜中出身)である。50メートル走6秒2の俊足を駆った守備・走塁もさるこどながら、目を引いたのは5打席すべてで出塁し4打数3安打3打点をマークした打撃力。「秋まではスイングスピードが遅かったので、愛当て投手をイメージしてスイングスピードを上げることに心がけた」冬の成果をいかんなく発揮したことで、中本 恭平監督からも「相手投手に応じて出せる外野手のオプションが増えた」と高い評価を得ている。

 また、組み合わせ抽選会行事などで練習機会から遠ざかっていたエースの根本 大蓮(3年主将・右投右打・松山市立拓南中出身)も先発3回を3安打無失点。2回表には無死二・三塁のピンチを「状態が悪い中でも力を抜き、コントロールを重視して」0で切り抜けるなどメカニズムを確認しながらの強弱投球が光った。

 試合後は「の本格的研究は大阪に入ってから」と指揮官がけむに巻く一方で、「相手の4番(中尾 拓士・3年・一塁手)はやはり警戒する選手。エースを打ち崩すまでにバッテリーがいかに我慢するかがポイントですね」と岸田 明翔(2年・捕手・173センチ80キロ・右投右打・高槻ボーイズ<大阪>出身)が語るなど、第5日第2試合で対戦する大分(大分)への対策も徐々につかんでいる松山聖陵。彼らはチーム内での競争激化をさらなる力に変え、豊後水道を挟み「甲子園3度目での初勝利」をかけた一騎打ちを制しにいく。

(文=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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