試合レポート

姫路南vs兵庫商

2016.04.24

姫路南が8回に追いつき、延長11回に勝ち越し!シード権を獲得!

姫路南vs兵庫商 | 高校野球ドットコム

決勝打を打った清水(姫路南)

 姫路南兵庫商の一戦。勝てばシード権獲得の試合は熱戦となった。
 先制したのは兵庫商。2回裏、一死二塁から7番森田航樹(3年)の適時打で1点を先制すると、3回裏には1番西田颯汰(3年)がレフトフェンス直撃の二塁打を放ち、2番藤原翔太(3年)が犠打で送り、さらに3番黒井達也(3年)のスクイズで2点目。このスクイズでガッツポーズの黒井。

 だが6回表、二死二、三塁のチャンスから6番山﨑 皐生(2年)の内野安打で1点を返し、2対1とする。
 さらに8回表、姫路南は3番川西諒(2年)がライトの頭を超える三塁打を放つと、4番富士川敬之(3年)の犠飛で同点に追いつき、2対2の振り出しに戻す。試合は延長戦となり、11回表、姫路南は5番池田 恵太(3年)が右中間を破る二塁打で、無死二塁のチャンスを作ると、6番山崎がきっちりと犠打を送り、一死三塁とすると、7番清水将太郎(2年)が勝ち越しとなる適時打を放ち、さらに8番中島大輝(3年)が左中間を破る適時三塁打で4対2と大きな追加点を入れる。

 投げては4回以降、粘り強い投球を見せてきた中島が120キロ~125キロ前後の速球、スライダー、カーブをテンポよく投げ分けてピッチングを展開。最後の打者を抑え、シード権を確保している。姫路南はバッテリーが2年生と若く、さらにスタメンの選手を見ていても2年生の選手が多く、今後が楽しみといえる。
 内外野ともに鍛えられており、近年、上位に進出するチームと伺わせるものがあった。敗れた兵庫商も目いっぱいバットを振って鋭い打球を飛ばすチームだ。守備も鍛えられていて、4番遊撃手で、さらに主将の西井大幹(3年)は思い切りの良い打撃スタイルに、鋭いスイングが目を惹き、遊撃守備も肩の強さ、動きの良さが光った。夏へ向けて楽しみなチームだろう。

(文=河嶋宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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