【動画】今、中学球児に人気な浦和学院。あえて知ってほしい人力で行う内外野のグラウンド整備
浦和学院(埼玉)は多くの媒体からその取り組みを紹介され、中学生にも反響があり、今年は新入生45人が予定されている。
森大監督から、これだけは見てほしいと言われていたのが、グラウンド整備だ。
多くの野球部でトラクターなどを使ってグラウンド整備を行う。効率化を考えれば、トラクターを使うことはとても良いことだ。しかし、浦和学院はあえて人力で行う。しかも、全部員で内外野のグラウンドを整備する。
選手たちは協力しあって、時間内でグラウンド整備をする。取材日では13分以内。これでも甘めのほうだという。
森監督は、時間内にグラウンド整備を行うのは、一社会人になるための準備期間だという。
一社会人になれば、時間内に効率よく仕事するスキルが求められる。こうしたグラウンド整備も選手たちが協力しあって行わないと、クリアできない。仲間同士で助け合ってタスクを進めるのは一社会人として大事なスキルを身に付けていることと同じというわけだ。浦和学院はグラウンド整備や、片付けの時間でこういうスキルを養っている。
浦和学院は、選手のパフォーマンスアップを支える取り組み、サポートが充実している。しかしアナログながら、社会に生きるために必要なコミュニケーション能力や、仕事を処理する能力を養うなどの取り組みもしっかり行っている。
選手からすれば大変な作業だが、浦和学院に憧れている選手たちにも、このグラウンド整備の意味をきちんと知ってほしいと思う。
新入生らは甲子園に行く、全国制覇をする、強豪大学にいく、プロに行くなど、高い志を持って入学する。それを実現するには、浦和学院のルーティンを事前に知ることも大事になる。