中日・井領、遠藤戦力外で14年のドラフト全選手の生き残りはロッテ移籍の加藤匠馬のみに
友永 翔太(元中日)
ドラフトはどの年でも1人ないし2人は屋台骨を担う選手が出てきてほしい。主力選手の活躍を見せないと、そこそこの活躍をしている選手が多くても、印象は良くない。14年の中日ドラフトはそういうドラフトとなってしまった。
1位 野村 亮介(三菱日立パワーシステムズ横浜)
2位 浜田 智博(九州産業大)
3位 友永 翔太(日本通運)
4位 石川 駿(JX-ENEOS)
5位 加藤 匠馬(青山学院大)
6位 井領 雅貴(JX-ENEOS)
7位 遠藤 一星(東京ガス)
8位 山本 雅士(徳島インディゴソックス)
9位 金子 丈(大商大)
育成1位 佐藤雄偉知(東海大相模)入団拒否
育成2位 石垣幸大(いなべ総合)
育成3位 藤吉優(秀岳館)
育成4位 近藤 弘基(名城大)
7日、井領と遠藤の戦力外が明らかとなった。井領は昨年、自己最多の79試合に出場。今シーズンも38試合に出場したが、プロでは83安打に終わった。社会人時代に見たことがあるが、シュアな打撃、強肩も光る身体能力が高い選手だった。
遠藤は19年に自己最多の108試合、2本塁打、打率.270。20年も65試合に出場していた。千葉ロッテに移籍した加藤は移籍して44試合に出場。ここまで千葉ロッテ首脳陣の信頼を掴んでおり、今シーズン、さらに来年以降も出場機会を増やせるか注目だ。
こうしてみると、全く通用しなかった選手はいなかったわけではないが、やはりドラフトの成功は主力級の活躍、リーグ上位、もしくはタイトル級の成績を残す選手がいて、一定の成功ラインといえるだろう。
ドラフトはそこそこの結果ではなく、圧倒的な結果を残せるポテンシャルを持った選手を発掘し、育成することが重要だと痛感する。
(記事:河嶋 宗一)