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初勝利・上間永遠など西武で台頭する新戦力

2021.05.21

初勝利・上間永遠など西武で台頭する新戦力 | 高校野球ドットコム
上間永遠

 今シーズンも新戦力が躍動している。なにも新戦力というのは、佐藤 輝明(阪神)や早川 隆久(楽天)といった新人、梶谷 隆幸(巨人)や近藤 弘樹(ヤクルト)といった移籍選手、そしてオスナ(ヤクルト)やスモーク(巨人)といった新外国人だけではない。

 昨シーズンまでは一軍での戦力となっていなかったが、今シーズンに入ってからブレイクしつつある選手も複数いる。在籍2年目以降の”新戦力”を各球団ごとに紹介したい。

 西武は若い野手の台頭が目立っている。そのひとりが山田 遥楓だ。山田は2014年ドラフト5位で指名され、佐賀工から西武へと入団した高卒7年目の内野手。2018年に一軍デビューを果たしたが、ここまでは定着することはできず通算26試合の出場にとどまっていた。

 しかし今年は開幕一軍を掴むとここまで33試合に出場。外崎 修汰の離脱もあり、二塁でのレギュラー争いに加わってきた。打率.203(69打数14安打)と打撃面では苦しんでいる感もあるが、広い守備範囲を武器とし守備面では大きな貢献を見せている。

 外野手では愛斗も頭角を表し始めた。2015年ドラフト4位で指名され花咲徳栄高から西武へと入団した6年目。2019年に42試合に出場したものの、打率.151(53打数8安打)と結果を出せず昨年は7試合の出場にとどまった。

 今年は開幕一軍を逃すも4月8日に一軍登録されると、右翼のスタメンで早さっそく出場。翌日の試合ではプロ初本塁打を含む2本塁打。さらにその翌日にも本塁打を放ち、レギュラーに定着した。

 投手では上間 永遠が先発ローテーション争いに加わった。上間は柳ヶ浦高から四国アイランドリーグplus徳島を経て2019年ドラフト7位で入団した右腕。2年目の今年4月10日に一軍初先発を果たすと、4月27日に初勝利をマークした。

 ここまで4試合に先発し1勝1敗、防御率5.40の成績を残している。5月5日に登録を抹消されたが、今後もローテーション争いに入ってきそうだ。

 このように野手陣では山田、愛斗、投手陣では上間といった昨年までは一軍で戦力になりきれてなかった選手たちが結果を出しつつある。故障者が多い中、若い選手たちの活躍にこれからも注目が集まる。

<2021年シーズン成績>
山田 遥楓(西武)
33試合 打率.203(69打数14安打) 0本塁打 5打点 1盗塁

愛斗<大瀧 愛斗>(西武)
33試合 打率.237(118打数28安打) 4本塁打 18打点 0盗塁

上間永遠(西武)
4試合 1勝1敗 18.1回 奪三振10 防御率5.40

※数字は2021年5月19日終了時点

(記事:勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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