サッカー、日本決勝トーナメント進出決定!何が違うの野球とサッカー?
今日は寝不足という方も多いでしょう。ロシアで行われているサッカーのFIFAワールドカップ、日本はグループリーグ第3戦でポーランドと対戦し、0対1で敗れました。しかし同時間帯にコロンビアが1対0でセネガルを破りました。
この結果、コロンビアが勝ち点6で1位。
2位は日本とセネガルが勝ち点4、得失点差、総得点で並びました。両チームの当該対戦は引き分け。イエローカードの枚数などをポイントに換算したフェアプレーポイントで日本が-4、セネガルが-6とここで差がつき、日本が2位として決勝トーナメント進出が決まりました。
試合終盤、リードされている日本が積極的に攻めて同点にすることをやめ、ボールを回す戦術をしたことで、テレビ中継を見ている限り、かなりのブーイングを受けていたように感じました。日本の西野朗監督は「本意ではないが、(決勝トーナメントに)勝ち上がるための戦略」とテレビのインタビューで話していました。
最後は賛否が色々とあるかもしれませんが、事実は日本の決勝トーナメント進出が決定です。おめでとうございます。
さて、グループリーグ最終戦を控えたここ数日、日本の決勝トーナメント進出の条件の一つとして、「引き分け以上」という言葉がよく聞かれました。
これはリーグ戦で勝ち点制と引き分け制を採用しているサッカーワールドカップならではですね。
一方、野球ではWBCやWBSCの各種大会(U-18ワールドカップやプレミア12など)では引き分けを採用しておらず、延長タイブレークで必ず決着をつけるやり方です。
つまり「引き分け以上」という言葉は今の野球の国際大会ではなく、「勝つか負けるか」のどちらかなんですね。もちろんサッカーでも決勝トーナメントは、延長戦、さらにPK戦があり、「勝つか負けるか」の戦いになります。
もう一つ、野球とサッカーでは、得失点と当該チーム間の2つの考え方の違いがあります。
サッカーは勝ち点が並んだ際に、総得点から総失点を引く、得失点差で順位を決めます。一方の野球は、勝率が並んだ時の順位の決め方は当該チーム間の得失点率が多くの国際試合で採用されています。
4チームのリーグ戦だとすると、サッカーは3試合全ての得失点差。野球は順位に関係のない1チームとの試合を除く、2試合での得失点率ということになります。
さらに野球は得失点率で例えば3チームの順位で1チームを脱落させた後、2チームに絞られて当該対戦の結果が優先されます。つまり。2チームになって得失点率で優位に立ったとしても、当該対戦で敗れていれば、2位ということになるんですね。
長くなりましたが、野球の国際大会のリーグ戦とサッカーワールドカップのリーグ戦の順位を決める考え方の違いの一部はこんな感じです。
因みに今年2月に盛り上がったオリンピックのカーリングも引き分けがありません、さらに予選リーグ突破ラインが勝率が並んだ場合は、タイブレークとして予選リーグ突破を決める順位決定戦を行います。いわゆるプレーオフみたいな感じですね。
(文:松倉雄太)