松商学園vs小諸商
好投手対決は松商が延長で小諸商を振り切る
試合に勝利した松商学園の選手たち
昨年夏、秋に続き、この1年で3度目となる対戦。昨秋も県大会1回戦で対戦し、松商学園が9対1、7回コールドで完勝している。
松商学園はプロ注目の右腕直江大輔、小諸商は県内屈指の左腕引木翼が先発。試合は予想通りの投手戦。先制したのは小諸商。6回裏、2死から1番小倉太郎が右前打で出塁すると盗塁を決め二進。ここで2番小林尚斗は外よりのボールをうまく合わせてセンター前に運び、小倉が生還し鮮やかに先制した。
しかし松商学園は続く7回、1死から代打森翔吾が四球で出塁すると、それまで2三振の6番木内飛龍はインコースのボールをうまく回転してさばくと左翼スタンドに吸い込まれる逆転の2ランとなった。
逆に1点を追う小諸商は8回、2死から再び1番小倉が二塁打で出塁。2番小林は、今度はライト前に弾き同点とした。
試合は両エースが9回まで2対2のまま譲らず、延長戦へ。松商学園は10回、四球と安打で1死一、三塁として1番北原拓未がレフトへきっちりと犠飛を放ち、再び勝ち越し。直江はその裏の小諸商の攻撃を無失点に抑えて逃げ切った。
松商学園は直江が14奪三振の力投、さらに伏兵の一振りで接戦をものにした。小諸商の引木も3安打に抑えたが、8四死球と荒れ気味で失点に絡んだ。
（文・写真＝ 小池 剛）
