試合レポート

東日本国際大昌平vs大船渡東

2017.06.08

東日本国際大昌平が13安打7得点で快勝!4番柳葉潤に注目!

東日本国際大昌平vs大船渡東 | 高校野球ドットコム
柳葉潤(東日本国際大昌平)

 春季東北大会が開幕。雨天が心配されたが、無事に試合が開催された。試合は強打の1回裏、一死一、三塁から4番柳葉潤(ひろ・3年)の適時打で1点を先制。2回表、大船渡東は、2回表、二死二、三塁から志田 芳樹(3年)の適時三塁打で逆転に成功する。

 だが3回裏、二死一、二塁。5番伊藤未来(3年)が直球に狙い球を絞り、センターの頭を超える2点の適時打で逆転に成功すると、5回裏には一死二、三塁から6番梨本優(3年)の左中間を破る適時二塁打で5対2と点差を広げる。

 6回裏に2番鈴木友也(3年)の1点を入れて、7回裏にも柳葉のこの日3安打目となる二塁打でチャンスを作ると、さらに一死三塁のチャンスで、6番梨本のスクイズで、7対2と点差を広げた。

 13安打7得点と打線が活発だった東日本国際大昌平。その中心選手が4番柳葉だ。福島県大会準決勝から2試合連続弾を打った柳葉は、171センチ70キロと上背はそれほど大きいわけではないが、フォロースルーまでしっかりと振りきったパワフルなスイングをしており、直球を捉える能力も高く、さらにインサイドアウトで振り抜くことができるので、内角にも強い。第3打席には両翼100メートルある仙台市民球場のライトフェンス直撃の二塁打を打ち、とても楽しみな左打者だ。

 投げては右腕の新田 悠介(3年)が好投。179センチ72キロと手足が長く、コンパクトなテークバックから、常時120キロ後半~132キロのストレート、120キロ前後のスライダーのコンビネーションで勝負する投手だ。7回途中まで2失点の好投を見せると、計3投手のリレー。9回表、1番野々村和樹(3年)の適時打で1点を失ったが、逃げ切りに成功し、東日本国際大昌平が2回戦へ進出した。

敗れた大船渡東だが、打線はそれなりに力があったが、一人目立ったのが8番を打つ志田。センターから驚くようなバックホームを見せ、打っても三塁打を打つなどパワフル。最後はリリーフとしてマウンドに登り、威力ある速球を見せた。身体能力は高く、攻守で磨きをかけていけば、楽しみな存在だ。

(文・写真=河嶋宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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