試合レポート

成東vs市原八幡

2014.09.10

<h4 class="title"  お得意のシーソーゲームを制した成東が県大会出場!
成東vs市原八幡 | 高校野球ドットコム

勝ち越し打を放ちガッツポーズを見せる渡邉(成東)

 夏16強の成東市原八幡の対決。成東は夏の試合で見ていたが、シーソーゲームに持ち込むのが上手いチーム。多少劣勢になってもすぐに追い返すことが出来る。この試合も成東らしい戦いであった。

 2回裏、成東は8番金子の適時打で先制を許すが、3回表に、二死二、三塁から2番山越の中前適時打ですぐに逆転に成功する。

 3回裏に再び追いつかれるも、5回表に、二死二塁から3番湯浅が右前安打。これで二死一、三塁と思ったが、三塁を回った走者・岡田が、飛び出してしまった。当然、挟殺である。しかし市原八幡の挟殺プレーが乱れ、岡田が生還。さらに打者走者の湯浅も、市原八幡の守備のもたつきをついて、本塁へ生還し、4対2と勝ち越す。

 2度の逆転で5回を折り返したが、再び6回裏、二死満塁から3番早坂の適時打、4番米田の適時打で逆転を許し、5対4に。すると7回表、成東は先頭の1番宮崎の左前安打で出塁すると、犠打、相手投手の失策などもあり、一死三塁のチャンスを作ると、3番湯浅の遊ゴロの相手に、同点に追いつき、4番岸本が相手野手の失策で二塁まで進塁すると、第1打席に安打を放っている渡邉が打席に立った。渡邉は、

 「2打席目、3打席目は先頭打者で凡退していて、またエラーで作ったチャンス。何としてでも還したかった」
渡邊は甘く入った直球を見逃さず、右中間を破る適時三塁打を放ち、三度の勝ち越しに成功した。

 その裏、1点を還されるが、8回表、一死三塁から1番宮崎の適時打で1点を追加し、二死二塁から3番湯浅の適時打で8対6と点差を広げ、9回表にも敵失絡みで1点を追加し、9対6で振り切り、成東が県大会出場を決めた。

 試合後、監督代行を務める村井孝司副部長は
「夏を経験している2年生が多いですので、期待値は高くなりますが、まだ投手、野手含めて、まだまだです。県大会へ向けて課題が多いです」
振り返った。この日は13安打と打線の活躍が光ったが、投手のレベルが高くなる県大会ではこのままではいかないと感じている。残り1週間の準備期間で、どこまで投打のレベルを引き上げていくか注目をしていきたい。

(文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.21

【関東】帝京が2発12得点のコールド勝ち、常総学院はセンバツV校に競り勝って4強入り<春季地区大会>

2024.05.21

【東海】中京大中京が20年ぶりに春の東海チャンピオンに輝く<春季地区大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>