日大鶴ヶ丘vs東京成徳大高
冬から8キロ増量に成功した日鶴のエース・木下が7回3安打完封!
完投した木下(日大鶴ケ丘)
昨年の秋季東京都大会に出場し、それにより春は本戦からの出場になった日大鶴ヶ丘が3日、初陣に挑んだ。その相手は、予選の2試合を勝ち上がってきた東京成徳大高。
日大鶴ヶ丘の先発はエース左腕の木下稜太。この冬のトレーニングを経て、体重を8キロ増加させた木下は、秋からの進化を見せるべく、マウンドに上がった。対する東京成徳大高の先発は相原。予選を勝ち上がった勢いそのままに、初戦を飾ることができるか。
「初戦なので緊張していました」と振り返る日大鶴ヶ丘・木下だが、1回に2本の安打を許しながら0に抑えると、以降は安定した投球で相手を寄せ付けない。この投球に打線も応える。1回に四球やエラーなど相手のミスにつけこみ先制すると、2回以降も同様に、四球を誘いながら、安打を重ねて打線をつなぎ、毎回細かく得点を重ねる、相手を苦しめる堅実な戦いを展開していく。
結局0点で終わるという攻撃を作らなかった日大鶴ヶ丘は、7回コールドで試合を決めた。先発木下の球威は終盤まで衰えず、見事7回を被安打3で零封。「内容は納得できてないです」と本人の自己評価は高くないようだが、チームの大事な初戦をしっかり勝利に導いた。
日大鶴ヶ丘の指揮官・萩生田監督は「秋は得点が狙えるところで取れなかったので、この春はしっかり取れるところで取ることを徹底しました。それが結果的に今日のような試合になったと思います」と振り返る。また秋にはエラーが負けに繋がってしまったが、この試合はノーエラー。攻守に堅実さが光り、勝利をつかんだ。
東京成徳大高は、予選2試合を8点、5点の計13点を奪って勝ち上がった打線が、本選で力を出し切れなかった。投手陣も、被安打自体は5本と打たれてはいないものの、合わせて9個の四死球を与えてしまい、これが細かい失点に繋がってしまったのが痛かった。
(取材・写真=編集部)
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