試合レポート

健大高崎が逆転勝利で初の決勝進出、群馬県勢69年ぶりの快挙!星稜あと1歩に泣く

2024.03.30


石垣元気、箱山遥人(健大高崎)※写真は過去の取材より

<第96回選抜高校野球大会:健大高崎5ー4星稜>◇30日◇準決勝◇甲子園

健大高崎(群馬)が、昨年秋の明治神宮大会優勝の星稜(石川)を下し、春夏通じて初めての決勝進出を果たした。群馬県勢としては1955年の桐生以来、69年ぶりのセンバツ決勝進出。

0対2で迎えた4回に加藤 大成内野手(2年)の2点適時二塁打で同点に追いつく。1点を勝ち越された後の7回には、斎藤 銀乃助外野手(3年)、高山 裕次郎内野手(3年)、箱山 遥人捕手(3年)の適時打で3得点して逆転に成功した。

3安打をマークした箱山は「1点差の接戦で勝ちきれるチームを目指していて、去年(秋関東大会)の中央学院戦にしても、今回の試合にも1点差で勝つことができて嬉しい」と声を弾ませた。

先発の石垣 元気投手(2年)が7回を4失点にしのぐと、8回からは佐藤 龍月投手(2年)へ継投。佐藤は今大会無失点イニングを21回に伸ばして、逃げ切った。150キロをマークした石垣は「150キロが出たのは見ていた。目標としていたので嬉しい。決勝戦へ向けてしっかりと準備したい」と話せば、佐藤も「無失点については嬉しい。それでも自分の投球は思い通りの形ではないが、気合で抑えている」と胸を張った。

星稜は終盤に追い上げるもあと1歩届かなかった。先発した佐宗 翼投手(3年)が完投し粘りの投球を見せたが、祈りは届かず。それでも今大会を通じて能登半島地震で被災した地元に、大きな勇気を与えた。

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この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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