仙台城南vs磐城
エース・阿部怜桜の2戦連続完投、立山 創太郎の一発で初の4強入り!
本塁打を放った、立山 創太郎(仙台城南)
第72回秋季東北地区高校野球大会3日目は15日、[stadium]岩手県営球場[/stadium]と[stadium]花巻球場[/stadium]で準々決勝が行われ、ベスト4が出そろった。
[stadium]花巻球場[/stadium]の第2試合は、仙台城南が1点差に迫られた7回に5番・立山創太郎外野手(1年)の2ランなどで4点を挙げて突き放すと、投げてはエース・阿部怜桜投手(2年)が磐城打線を3点に抑え、2回戦に続いて2試合連続完投。初出場の東北大会で一気にベスト4へと駒を進めた。
指揮官が思わず感情を出した。7回、相手のミスで1点を追加した直後の立山の一発。角晃司監督はベンチに戻ってきた立山の頭をポンと叩き、そしてなでるように迎え入れた。「宝くじみたいなホームラン。監督をやってきて、こうやって迎え入れたのは初めて。嬉しかった」と指揮官は立山の一発を喜んだ。「監督は点が入ってもすぐに次にどうするかを考えないといけないから、感情を出してはいけないと思っている」と点が入っても感情を出してこなかったポリシーを破ってしまうほどの一発。打った立山も、「普段そんなことされたことないので、初めてです」と笑顔を見せた。
投げる方ではエース・阿部怜が2試合連続完投。これも「県大会を見ていた方は驚くと思う」と指揮官がビックリする成長ぶり。県大会後に肘を下げ、スリークオーターからサイドスロー気味にフォームを変更したことが、2試合連続の完投へと繋がっている。
初の東北大会でベスト4。この勢いのまま、準決勝で夏の甲子園に出場した鶴岡東に挑む。
(文=松倉雄太)