宮崎日大vs尚志館
3ランホームランを放った宮崎日大・冨永
宮崎日大が前回大会の悔しさと教訓を生かし、センバツ出場校を破る
前回大会(秋季)、宮崎日大は、過酷なスケジュールのなか、プロ注目の左腕エース甲斐翼が1回戦から連日の3連投。ベストピッチングをみせたがベスト8で敗れた。ベスト8ながらセンバツ出場の希望は十分にあり、平成25年1月25日のセンバツ出場校決定日には、宮崎日大高校の校長室に河辺監督・谷山部長・学校関係者・マスコミが集まり、ともに運命の時を待ったが、吉報が届くことはなかった。一方、尚志館は九州代表としてセンバツ初出場(甲子園初出場)を決め、1勝(甲子園初勝利)をあげて戻ってきた。
そんな2校が激突した今日の1戦。快晴で暖かく、春らしい気候の中、たくさんの観客に見守られるなか行われた。場所は宮崎市の[stadium]アイビースタジアム[/stadium]だが、甲子園で戦っていてもおかしくない対決となった。
宮崎日大は、連戦となる九州大会でも勝ちあがれるようなチームに作り直し今大会に挑み、センバツに出られなかった悔しさを胸に、今日の1戦に全てをぶつけた。宮崎日大は継投策。プロで言うところの、先発の平田(6回まで)、セットアッパーの田野(7回)、ロングリリーフで甲斐(翼)(8・9回)が、強打尚志館打線を6安打2失点に抑え込んだ。
宮崎日大打線もつながり、センバツで好投を見せた尚志館吉國 拓哉 から、5回までに11安打7得点をたたきあげた。内、5回には7番冨永が綺麗な放物線を描くスリーランホームランをレフトスタンドに放った。
県予選から、接戦・サヨナラゲームを続けて宮崎県代表2位として今大会に臨んでいる宮崎日大が、今日の1戦でベストゲームを繰り広げて大金星。準々決勝へ進んだ。地元開催となった宮崎県代表は他3校が初戦で敗れただけに、宮崎日大に期待がかかる。
(写真=三角竜之)