News

オフシーズンに取り入れたい!クロストレーニングのススメ

2017.12.16

オフシーズンに取り入れたい!クロストレーニングのススメ | 高校野球ドットコム
クロストレーニングを活用することで体力レベルの向上とリフレッシュ効果をねらう

■野球選手とクロストレーニング

 オフシーズンの時期だからこそうまく取り入れたい体力づくりの一つとして「クロストレーニング」が挙げられます。いつもは野球の練習をしている選手が、違ったスポーツ種目を取り入れて筋力バランスを整えたり、リフレッシュ効果をねらったりするものです(ニュースなどでプロ野球選手が違ったスポーツを行っている自主トレなどを見かけますよね)。採用するスポーツ種目によって、鍛えたい体力要素も違ってきますので、こうした点も考慮するとより充実したトレーニングを行うことができます。

【柔軟性を改善したい】

マットなどを利用し、ゆっくりした動作の中で身体全体を動かすヨガやピラティスなどがオススメです。ストレッチ要素が多く、筋肉を意識しながらさまざまな動作を行うことで関節の動きを改善し、柔軟性が向上します。またポーズによっては体幹を支えるものも数多くあり、いつも行っている腹筋運動とはまた違った刺激が入ることも期待できます。

【心肺持久力を高めたい】

オフシーズンはスタミナ向上のために長距離走などのランニングを行うこともありますが、プールなどの施設が利用できる場合には水泳に切り替えても同じく心肺持久力の向上がみられます。水の中では浮力が発生するため、荷重関節(足首、膝、腰など)に不安を抱えている選手などにも取り組みやすいスポーツ種目と言えるでしょう。水の抵抗を利用して肩のインナーマッスルトレーニングなども行うことが可能です。ただしいくら温水プールとはいえ、身体を冷やしやすいのでプールから上がったらしっかりと水を拭き取って着替え、風邪などをひかないように注意しましょう。

【敏捷性を高めたい】

目と身体の協調性や敏捷性を高めたいと考える場合は同じスイング動作を行うバドミントンやテニスなどが適しています。コンタクトスポーツではないので、ぶつかり合いなどによるケガは少なく、素早いシャトルやボールの動きを察知して左右・前後に動く敏捷性の向上が期待できます。

 野球選手にあまり向いていないと言われるのは、激しいぶつかり合いを伴うバスケットボールやラグビーなどのコンタクトスポーツです。サッカーは心肺持久力・スタミナ向上に効果が期待できますが、足首の捻挫やヘディングでの相手選手とのぶつかり合いなどは注意する必要があります。チーム対抗でクロストレーニングを行う場合は時間制限を設ける、激しいぶつかり合いにはペナルティを科すなど独自のルールを設け、ヒートアップしないように配慮して行うようにしましょう。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【春季関東大会】鹿島学園が逆転勝利!左腕コンビのリリーフで樹徳との接戦を制する!

2024.05.17

【春季関東大会注目野手一覧】超高校級のショートトリオ、健大高崎の強肩捕手など24人の逸材野手をピックアップ!

2024.05.18

国民的人気だった韓国の高校野球はなぜ凋落したのか? “韓国の甲子園球場”の撤去、少数エリート制度の弊害……【韓国高校野球事情③】

2024.05.17

【関東大会注目チーム紹介】13年ぶりの春季埼玉王者・花咲徳栄打線は超強力!ドラフト上位候補スラッガー・石塚を中心に県大会58得点!

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?