樟南vs大島
投打に「樟南らしさ」全開!準決勝進出!
過去3戦、36得点で全試合を完封コールド勝ちと、ある意味「樟南らしくない」内容で勝ち上がってきた樟南だったが、この日の鹿児島大島戦は「樟南らしさ」が凝縮されたような一戦だった。
何より2年生左腕・松本晴の好投が光った。右打者の内角直球を基本線に、空振りをとるスライダーを織り交ぜる。公立校の中ではトップクラスの力がある鹿児島大島打線も、手が出ないほど内角直球に勢いとキレがあった。3四球は出したが、盗塁失敗、けん制アウト、併殺で切り抜けたため、8回まで3人ずつで抑え、9回二死まであわや無安打無得点をやってのけそうな勢いだった。
打線は3回に5番・川崎琢幹(2年)の犠牲フライと中継プレーが乱れる間にもう1点加えて2点を先取。6回は内野ゴロ、7回は4番・松下航太(2年)の犠牲フライとタイムリーヒットは1本もないがそつなく得点を重ねた。
鹿児島大島は9回二死から代打・本田智揮(3年)が2ストライク追い込まれながら内野安打を放ち、意地をみせた。
(文=政 純一郎)
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