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15年ドラフトから5人のWBC代表を輩出したオリックスのドラフト戦略、育成力が凄まじい

2023.03.14

15年ドラフトから5人のWBC代表を輩出したオリックスのドラフト戦略、育成力が凄まじい | 高校野球ドットコム
代役で招集された山﨑 颯一郎

 オリックスの山﨑 颯一郎投手(敦賀気比出身)が、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表の栗林 良吏投手(広島=愛知黎明出身)の代役として招集されることになった。

 今回の選出で、オリックスの躍進ぶりが顕著となった。6年前のWBCに選出されたオリックス勢は、平野 佳寿投手(京都鳥羽出身)のみだった。今回は現所属からは山﨑を加えて4人目となる。

山本 由伸投手(都城高出身)16年ドラフト4位
宮城 大弥投手(興南出身)19年ドラフト1位
宇田川 優希投手(八潮南出身)20年育成ドラフト3位
山﨑 颯一郎投手(敦賀気比出身)16年ドラフト6位

 さらに今季からレッドソックスでプレーする吉田 正尚外野手(敦賀気比出身)は、15年ドラフト1位で、15年以降のドラフトで5人が代表に選ばれている。オリックスのドラフト戦略と育成が大成功している。

 14年のリーグ2位以外、低迷が続いていたオリックス。吉田を指名した2015年から大きく変わる。低迷時は社会人の選手の指名が続いたが、実戦力は高いものの、中核になれる可能性を持った指名や、育成ができなかった。

 16年以降から吉田が主砲、主力選手として成長し、山本、プレミア12経験のある16年1位の山岡 泰輔投手(瀬戸内出身)など、現在の主力選手のほとんどが15年以降の指名選手が続いている。

 オリックスの投手は他球団に比べて、ポテンシャルが高い。球団としてもしっかりと育成メソッドもあり、ドラフト下位だった山﨑、育成指名の宇田川がWBC代表に選ばれたのは、球団の育成力の高さを証明した一例でもある。

 コアとなる選手を確実に上位に指名し、そしてしっかりと育て上げ、下位でも大化けの可能性のある選手もしっかりと育て上げたオリックス。

 今回のWBCはエンゼルス・大谷 翔平投手(花巻東出身)に注目が集まっているが、オリックスのドラフト戦略の良さ、育成力の高さを証明したといっていいだろう。

(記事:河嶋 宗一)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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