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野球選手と鉄欠乏性貧血【セルフコンディションニングお役立ち情報】

2024.05.28


野球選手は激しい運動によって汗をかき、鉄分などのミネラル分が失われやすい

貧血とは血液中で酸素を運搬するヘモグロビン濃度が低い状態を指します。血液中の酸素運搬能力が低下するために、心肺持久力・スタミナなどに影響して、パフォーマンスの低下をもたらすことがあります。貧血にもいくつか種類がありますが、代表的な貧血として挙げられるのは鉄欠乏性貧血です。貧血は比較的女性に多く見られる内科的疾患ですが、普段から激しい運動を繰り返すスポーツ選手では、男女問わず見られます。体内の鉄分が不足する原因としては、

1)朝食を抜くといった欠食や、偏食などによって鉄分摂取量そのものが不足しているとき
2)激しい運動を続ける、また成長期などで鉄分の必要量が増加しているとき
3)鉄分の吸収率を高めるようなビタミンCが不足しているとき
4)血液のもととなるたんぱく質や造血に欠かせないB6、B12などのビタミン、葉酸などが不足しているとき
5)出血によって鉄分が失われているとき(胃潰瘍、潰瘍性大腸炎やクローン病など腸管からの出血、痔による出血、月経過多等)

などが挙げられます。特に激しい運動によって大量に汗をかくと、水分とともに鉄分などのミネラル分も排出されるため、鉄欠乏性貧血を起こしやすいと考えられています。また鉄分は吸収率の低い栄養素であるため、普段の食事から鉄分が不足しないように意識してとることが大切です。鉄分を含む食材とともにタンパク質やビタミンCを多く含む食材など、バランスのよい食事を続けることで鉄分不足を解消しましょう。

貧血の兆候としてわかりやすいのは、疲れやすい、耳鳴りがする、動悸や息切れなどの自覚症状や、顔色が悪い(蒼白)といった他覚症状などですが、これは慢性疲労症候群(いわゆるオーバートレーニング)にも当てはまることが多いものです。野球の技術力を上げるためには、練習の質と量が求められるものですが、パフォーマンス低下の原因が貧血であると気づかなければ、さらに練習を重ね、汗をかいて鉄分を失うという悪循環に陥ることも考えられます。疲れやすさが続いたり、明らかにスタミナが落ちたりと体調の変化を感じたときは、一度医療機関で診察を受け、体調やパフォーマンスの低下の原因が貧血によるものかどうかを確認してもらうようにしましょう。

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 西村 典子

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