今季9度目だった岡本と村上の「競演」
岡本 和真(智弁学園出身)、村上 宗隆(九州学院出身)
セ・リーグの本塁打争いが、最高に面白くなってきた。24日に巨人・岡本 和真内野手(智弁学園出身)と、ヤクルト村上 宗隆内野手(九州学院出身)が、ともに本塁打を放った。村上が中日戦の3回に2ランを放った。37号として、この時点では岡本に並んだ。しかし、岡本はそれを知ってか知らずか、阪神戦3回に38号を放った。村上が並んだのは一瞬だった。キングの座は渡さない。岡本の気合が聞こえてきそうだ。
今季、2人がホームラン王争いをリードしてきたが、同じ日にアーチを「競演」したのは、この日で9度目だった。
岡本 村上
4月27日★4号2ラン(9回) 9号ソロ(2回)
10号2ラン(9回)
5月16日 9号ソロ 11号2ラン
5月18日 10号2ラン 12号ソロ
5月30日 14号ソロ 14号2ラン
6月 1日 15号ソロ 15号2ラン
6月11日 17号2ラン 19号ソロ
6月29日 22号2ラン 23号ソロ
8月17日★29号ソロ(8回) 27号ソロ(4回)
9月24日 38号3ラン 37号2ラン
(★は巨人VSヤクルト戦)
こうして振り返ると、6月29日時点では村上がリードしてきた。5月30日の14本、6月1日の15本と、ともに意地の張り合いのように「並走」している。逆に、8月中旬以降は岡本が逃げ切り態勢に入っている。村上が打てば、岡本も打つ。そうやって、今後も「競演」が見られるのだろう。
直接対決での「競演」は2試合ある。ともに先に打ったのは村上だった。4月27日は9回表に岡本が打てば、9回裏に村上がこの日2本目を放った。
「巨人VSヤクルト」「岡本VS村上」の直接対決は、今季6試合残されている。10月5、6、7日が神宮、15日も神宮で行われ、23、24日は東京ドームで最後の決戦を戦う。現時点では巨人、ヤクルトともにこの連戦が最終カードとなる。雨で順延されたカードがその後に入る可能性はあるが、この6試合の「直接対決」は、チームにとっての首位争いであると同時に、2人のスラッガーにとってもホームラン争いの場となる。いろんな火花が散る。考えただけでワクワクする。
(記事:浦田 由紀夫)